Monday, 24 October 2022

呉娑々宇山(Gosasouzan)682.2mh・高尾山(Takaoyama)424.5mh/広島

20221016

呉裟々宇山・高尾山

香口さんより

良い天気の中、高速道で矢賀ICに向かう。仁保あたりからは今から登る呉裟々宇山・高尾山が見え、高尾山の尾根は結構な急登みたいで気持ちも昂る。

しかし一瞬脱落者が出なければとの思いも沸いてくる。

.さー、スタートしましょう
 

駐車場には定刻に到着し、ストレッチやトトイレを済ませ定刻にスタートする。

年を重ねると何事にもゆっくりだけど時間はきっちり守ります。

 呉裟々宇山は珍しい名前だと思ったら、本に古事記に御山荘山とあり、昔この山に国司の山荘があったのを以って山の名としたのだろうかとの事・・、確かに呉裟々宇と言うのは当て字っぽいですね。

水分神社にお参りし、左の階段へと入ります。

 水分神社にお参りして左の階段へと歩を進めます。

登山口には杖が置かれていて、心優しい人々の気持ちが身に沁みます。ありがとうございます。

自分にピッタリの杖を選ぶ

東屋で一休み、岩屋観音寺跡で一休み。一気の登山はもうできません。

 

気持ちの良い東屋、見晴らしも良し

高層ビルが増えたなー

見晴らしの良い岩に出るが、岩屋観音岩峰はまだ上・・。


岩屋漢音岩峰はまだ上です。

高尾山のコースは初めてなのだが見晴らしが素晴らしく、広島市と瀬戸内海が眼前に広がり、以前歩いた広島南アルプスも一望できる。今でも歩けるだろうか・・。

岩屋観音寺跡で一休み

空気が澄んでいれば四国山脈や県北の十方山も見えるのだろうが今日は霞んで見えない。

 

広島南アルプスが一望できる

岩屋観音岩峰まであえぎあえぎで登るが、高尾山はここから一旦下り、登り返して夫婦松展望所を経て高尾山となる。


神宿る岩

健脚の人は既に夫婦松のところで手を振って余裕の様子。

 

岩屋観音岩峰から高尾山を望む、後方に呉裟々宇山


夫婦松で手を振る元気な人

高尾山からも又十字路鞍部へと下がり、呉裟々宇山を目指す。

何時もですが、せっかく登ったのに又下がるのはその分登りが多くなるので嫌ですねぇー。

 

夫婦松から呉裟々宇山を望む。大きいなー


一旦下りるのは精神的に良くないです。

案内はないけど、ここが登り口です。

頂上で昼食の予定だったがバクチ岩の所で昼食の時間になったので岩の上で楽しい昼食にし、ほっと一息タイム。しかし二息したいところです。

 

昼食後、長老達はゆっくりされてます。

昼食後は頂上を極め、何時もの集合写真を撮り、下山へと向かう。

 

海抜682.2mの呉娑々宇山の山頂でニッコリ

車道を三つ横切って下山します。

バクチ岩下までは同じ道を下り、車道を3回横切って下りるコースを取る。

夕日に輝く海とビル群を見ると、何て広島市は綺麗な街だと思わずにはいられません。

 

光る海と靄の中の広島市


今日は久し振りの山歩きらしい山歩きだった。しかし山ですれ違った人達は皆私達より若い人に見え、私達には少し荷が重すぎたのだろうか・・。いやまだまだ大丈夫。

 

やれ無事に下山したどー

時間は一寸オーバーしたけど皆全員元気で下山し、めでたしめでたしです。


まだ一山登れそうな足取りです。

年は重ねても身の丈に合った山歩きをいつまでも楽しみたいものです。



Saturday, 8 October 2022

羅漢山(Rakannzan、1109mh)、法華山(Hokkeyama、962mh)

2022年925

羅漢山

松浦さんより


  今回は標高1109m、山口県東部を代表する勇壮な独立峰で山の至る所で奇岩が露出するさまと、遠望する山容が羅漢仏の泰然たる姿に似ているところから羅漢山と呼ぶようになったと言われています。

  残暑厳しい折、商工センターを男性7名、女性2名の高齢者9名がR186号線経由で向かいます。

羅漢高原スカイパーク入口


  登山前にTさんの不注意から、駐車場からの脱輪事件が発生、不幸中の幸いか、皆で知恵を出し合い、脱輪カ所から抜け出せました。  油断大敵

羅漢高原スカイパークの駐車場から法華山が見える


登山道は中国自然遊歩道を歩く


  休園中の交流センター(施設も老朽化し寂しい、賑わい今いずこ)から1.4kの山頂まで50分かけて登る予定です。 

さあ、羅漢山へ登るぞ!


 登り始めはなだらかな道ですが、台風による大雨のあとなので、中央部は水が流れ足元を気にしながらゆっくり登ります。少し登ると横木の敷かれた階段道になりました。

登り始めはなだらか


檜林の中、木の階段がずっと続く


 植林された檜林の中の道を、ひたすら登ります。途中珍しいキノコに出会い写真撮影です。

 

珍しいキノコ、名前は?


 小羅漢の標識が現れ、左に200m進むと展望台に到着。展望台からはなだらかな山々が美しく広がり、眼下には絨毯のように一面笹薮が広がっています。

木の階段を一歩一歩登る


小羅漢の展望台


展望台の周りは絨毯のような笹原と灌木

 そこで一休み。皆で、Tさんの差し入れの取り立ての美味しいサツマイモを頂きました。(私はのどに詰まらしかけて、何とかはきだしましたが、あわてました…)

 

小羅漢の展望台で小休憩


 元の道に帰り、羅漢山450mの檜林を登ると不知火杉の看板(長い間の野焼きを避けて、残った杉)



不知火杉の看板


 近くに行ってみると大きな石に沿って一本杉が立っていました。この山は昔は肥料や飼料を得る草原だったそうです。

不知火杉の根っこが大きな石を抱えている!


  山頂は近い。急な階段道、ちからを込めて登りきると、なだらかな尾根道になりその先が羅漢山の展望台です。

もうすぐ山頂だよ!

  中央には方位盤あり、東方面には三倉岳、宮島、瀬戸内海が広がり、北方面には冠山、恐羅漢の山々が見渡せます。

羅漢山頂の小屋から、宮島方面と空のうろこ雲を望む

 

  下の小さな芝の広場に降りて、樅の木の前でにっこり写真撮影です。

樅の木の前でにっこり笑って!



 笹薮に囲まれた広場の中心に羅漢山の磁岩があり(強い磁力持ち磁針を狂わす)試してみると、手持ちのコンパスの針が大きく揺れました。

羅漢山頂に不思議な磁場、コンパスで確かめる


 空を見上げると、一面うろこ雲が流れ、あいまから見える空の青さがひとわ美しく感じられました。

羅漢山頂にある雨観測レーダー、半径600kmの範囲を探知できるとか

 

レーダー基地を探索


  山頂の付近では、可憐な花々を見かけました。

アキノキリンソウ

カワラナデシコ


シロヨメナ


 弁当は後の楽しみ。元の道を下りますが、4名が別ルートに迷い込み迷惑を掛けました。

      又もや油断大敵

皆揃って弁当タイム、遅くなったため美味しさは倍増でした

 食後、木の間から山を見てみると90%が植林された檜、杉林で山頂付近のごく一部がナラ、ブナ、樫と思われた雑林なのが良くわかりました。このコースでは奇岩には出会いませんでした。

天に伸びる檜の群れ
                                          

  帰りに、道の駅スパ羅漢でアイスクリーム、いろいろあった一日でした。

最後にもう一度油断大敵を忘れずに、長寿社会を楽しみましょう。


 法華山

                                                                                                        香口さんより 

 羅漢山だけでよしとする3人には駐車場に少し休んでいてもらい、物足りない人6人は南側の法華山(標高差160m)へと歩を進める。

標高差160mだから1時間ちょっとの行程です。 

 

食後は羅漢スカイパーク駐車場から法華山へ

 登山口は北側の山裾となっているので、そちらへと回り綺麗に木が切られた草原のへりを回り、頂上を目指す。 

法華山から小羅漢、羅漢山がきれいに見える。


 頂上からは先程登った羅漢山の全体像がはっきり見え気持ち良い。

下に伸びる道は岩国市本郷への道だろうか?               

                                                                              


Thursday, 23 June 2022

塔が森展望公園(Togamori 、524.6mh)山口県岩国市

 今回は山根さんの寄稿です

2022619日(日曜日)

 岩国市玖珂町の塔ヶ森(524.6㍍)が本日の目的の山である。

 1週間前の天気予報では、19日は雨となっていたが、その後、曇り、次に晴れ時々曇り、と変っていった。中国地方は14日に梅雨入り宣言が出ている。平年より8日ほど遅いらしい。

今日は、雲が少し厚めながらも、この時期にしてはまずまずの天気である。

玖珂SA 近くの高速道から見える台形の山、塔が森、

参加メンバーは、女性5名・男性4名、言わずもがなだが、私を含め、後期高齢者が中心である。もちろん、比較的若い方もいらっしゃる。

山陽自動車道を下り、岩国インターから県道1号線~同15号線~同136号線を走る。

136号線の上谷のバス停の先のT字路を左折(公園まで2.1㌔)し、その少し先を右折。

しばらく進むと、三叉路となり、右に折れて塔ヶ森の西の山裾を抜け、136号線は南岩国方面へと抜けてゆく。

その三叉路の鼻先に『塔ヶ森展望公園』の標識が立っている。『展望公園まで右に1.6㌔』とある。955分頃だったろうか。ほぼ予定どおりの到着である。

今から登る塔ケ森

駐車場は無い。三叉路の手前は、一方に駐車しても離合できる十分な幅があり、向かって右側の石垣脇に2台の車を置くとこにした。

しかし、トイレも無い。何人かが用を足したいということで、展望公園方面に1台を走らせることになった。待つこと約25分。1020分過ぎに出発する。もちろん、マスクは外して。

先頭は、地図の読み誤りだったのか、何かを勘違いしたのか、右への標識には従わず、左へ進む。だが、その先は行き止まりか?引き返す。

塔が森登山口の案内標識

結局、すぐ先の県道脇の登山口に立ったのは、1030分過ぎ。予定より約40分遅れ。そこには、『塔ヶ森登山口・観音堂コース・山頂まで約1時間』の立派な標識。赤字で小さく“玖珂ユウキの会”と読める。

塔が森登山口から出発

檜と竹の混じった雑木林の中の広めな道を5分も登ると、『塔ヶ森登山道・山頂まで1.1 50分』の標識。(少し、時間が合わないね)

新緑の森が、グリーンの日影となって涼しい。

V字形にえぐられた、倒木の多い湿った道を上ること10分、視界が開ける。道の脇には形の良い石。そこだけは乾いた感じ。右に遠く霞んで見えるのは玖珂の街か?喉を潤す。結局、視界が開けたのは、ここだけ。

道は結構険しく、坂ばかりが続く。未だ身体が暑さに慣れておらず、やたらに汗をかく。だが、不思議と喉は渇かない。

少し開けたところで、水分補給


森の登山道は、落ち葉が重なって歩きにくい。

意外と傾斜はキツイ

1118分、切り立った大きな岩を背にした『岩山本正観音堂』の銘板のかかった祠に到着。無事を祈願し、しばし休む。

途中、半分くらいの所に観音堂あり


Tさん、観音さんの前を、お清め…さすがです!


観音堂をスルーして2分後、『左上手 山頂・右手 車道』の標識。そこからも、急坂が続き、平坦な道は全く無い。左右の雑木の枝を引っ張りながらヤットコサ上る。加えて、藪蚊が多く、“ムヒ”を塗る。そして、お互いに携帯の扇風機やら清涼スプレーをかけ合っては進む。道は積もった木の葉でよく滑る。下りは気をつけよう。

オカトラノオを発見

1147分、『右 山頂・左 見晴し台』の標識。だが、先頭は見晴台に向かおうと
しない。急坂の連続で皆さん大変だろうとの気遣いか?立ち寄っておけば良かったな、と後で思った。

すると、すぐに周囲が明るくなり、広めな平坦な道に出る。もう頂上は間近である。少し盛りは過ぎているが大きなツツジが出迎えてくれた。

もう少しで頂上です

1150分、東屋風な展望台に着く。予定より45分遅れだが、今日は余裕のある行程なので、気にならない。

東屋風な展望台

展望台に上ると、素晴らしい眺望が待っていた。吹く風も心地よい。東屋の三方の天井下には日本画風の地図が掲げられ、風景を確認できる。また、無料の双眼鏡も据えられており、覗くと、指呼の間に街並みや山々や島影が現れる。

次の写真風景の鳥瞰図が屋根裏の天井に


南東の眼前左に高照寺山、中央から右に薄っすらと琴石山

 南東には眼前の高照寺山や大島・琴石山・皇座山・氷室岳、北東には宮島・広島市・絵下山・灰ヶ峰・野呂山・倉橋島、西には玖珂の街なみを、それぞれを望むことができる。
 この眺望だけ空気の澄んだ時期にもう一度味わいたいと思った。

しばらく風景を楽しんだ後、昼食を摂り、恒例の記念撮影。二間四方の狭い東屋だけに、カメラマンは身体を捻って苦労の撮影となった。良く写っていること期待したい。

恒例の記念写真、狭いところですが…

その後は、今年の遠征登山についての簡単な話し合いをし、かつ、7月と8月の山行は身体への負担が大きいとして休みと決まった。なんだか、わが明日山会も大きな曲がり角を回ったような気がした。

13時下山開始。下山は、上りと同じ観音堂コースと車道を通るコースのふた組に分かれることになった。足下が悪く滑る危険を減らすとの配慮のようだ。

倒木の枝が大木に、生命力がありますね!

筆者は、前者のコースだったので不確かだが、後者のコースは、上りの1120分頃に通過した観音堂の少し上の、山頂と車道の分岐に出、観音堂コースに戻る筈だろう。


1340分、登山口へ戻る。その5分後、車道に迂回した組も戻ってきた。

休憩を含め、おおよそ3時間10分の山行だった。

下山中に見たシダの群生

この山は、気候の良い頃、欽明路の駅から徒歩で、のんびりと田園風景を楽しみながら、途中、春日神社等に立ち寄り、塔ヶ森の山容を眺めつつ登るのも有りかなと思った。

了。