今回は山根さんの寄稿です
2022年6月19日(日曜日)
岩国市玖珂町の塔ヶ森(524.6㍍)が本日の目的の山である。
1週間前の天気予報では、19日は雨となっていたが、その後、曇り、次に晴れ時々曇り、と変っていった。中国地方は14日に梅雨入り宣言が出ている。平年より8日ほど遅いらしい。
今日は、雲が少し厚めながらも、この時期にしてはまずまずの天気である。
玖珂SA 近くの高速道から見える台形の山、塔が森、 |
参加メンバーは、女性5名・男性4名、言わずもがなだが、私を含め、後期高齢者が中心である。もちろん、比較的若い方もいらっしゃる。
山陽自動車道を下り、岩国インターから県道1号線~同15号線~同136号線を走る。
136号線の上谷のバス停の先のT字路を左折(公園まで2.1㌔)し、その少し先を右折。
しばらく進むと、三叉路となり、右に折れて塔ヶ森の西の山裾を抜け、136号線は南岩国方面へと抜けてゆく。
その三叉路の鼻先に『塔ヶ森展望公園』の標識が立っている。『展望公園まで右に1.6㌔』とある。9時55分頃だったろうか。ほぼ予定どおりの到着である。
今から登る塔ケ森 |
駐車場は無い。三叉路の手前は、一方に駐車しても離合できる十分な幅があり、向かって右側の石垣脇に2台の車を置くとこにした。
しかし、トイレも無い。何人かが用を足したいということで、展望公園方面に1台を走らせることになった。待つこと約25分。10時20分過ぎに出発する。もちろん、マスクは外して。
先頭は、地図の読み誤りだったのか、何かを勘違いしたのか、右への標識には従わず、左へ進む。だが、その先は行き止まりか?引き返す。
塔が森登山口の案内標識 |
結局、すぐ先の県道脇の登山口に立ったのは、10時30分過ぎ。予定より約40分遅れ。そこには、『塔ヶ森登山口・観音堂コース・山頂まで約1時間』の立派な標識。赤字で小さく“玖珂ユウキの会”と読める。
塔が森登山口から出発 |
檜と竹の混じった雑木林の中の広めな道を5分も登ると、『塔ヶ森登山道・山頂まで1.1㌔ 50分』の標識。(少し、時間が合わないね)
新緑の森が、グリーンの日影となって涼しい。 |
V字形にえぐられた、倒木の多い湿った道を上ること10分、視界が開ける。道の脇には形の良い石。そこだけは乾いた感じ。右に遠く霞んで見えるのは玖珂の街か?喉を潤す。結局、視界が開けたのは、ここだけ。
道は結構険しく、坂ばかりが続く。未だ身体が暑さに慣れておらず、やたらに汗をかく。だが、不思議と喉は渇かない。
少し開けたところで、水分補給 |
森の登山道は、落ち葉が重なって歩きにくい。 |
意外と傾斜はキツイ |
11時18分、切り立った大きな岩を背にした『岩山本正観音堂』の銘板のかかった祠に到着。無事を祈願し、しばし休む。
途中、半分くらいの所に観音堂あり |
Tさん、観音さんの前を、お清め…さすがです! |
観音堂をスルーして2分後、『左上手 山頂・右手 車道』の標識。そこからも、急坂が続き、平坦な道は全く無い。左右の雑木の枝を引っ張りながらヤットコサ上る。加えて、藪蚊が多く、“ムヒ”を塗る。そして、お互いに携帯の扇風機やら清涼スプレーをかけ合っては進む。道は積もった木の葉でよく滑る。下りは気をつけよう。
オカトラノオを発見 |
11時47分、『右 山頂・左 見晴し台』の標識。だが、先頭は見晴台に向かおうと
しない。急坂の連続で皆さん大変だろうとの気遣いか?立ち寄っておけば良かったな、と後で思った。
すると、すぐに周囲が明るくなり、広めな平坦な道に出る。もう頂上は間近である。少し盛りは過ぎているが大きなツツジが出迎えてくれた。
もう少しで頂上です |
11時50分、東屋風な展望台に着く。予定より45分遅れだが、今日は余裕のある行程なので、気にならない。
東屋風な展望台 |
展望台に上ると、素晴らしい眺望が待っていた。吹く風も心地よい。東屋の三方の天井下には日本画風の地図が掲げられ、風景を確認できる。また、無料の双眼鏡も据えられており、覗くと、指呼の間に街並みや山々や島影が現れる。
次の写真風景の鳥瞰図絵が屋根裏の天井に |
南東の眼前左に高照寺山、中央から右に薄っすらと琴石山 |
しばらく風景を楽しんだ後、昼食を摂り、恒例の記念撮影。二間四方の狭い東屋だけに、カメラマンは身体を捻って苦労の撮影となった。良く写っていること期待したい。
恒例の記念写真、狭いところですが… |
その後は、今年の遠征登山についての簡単な話し合いをし、かつ、7月と8月の山行は身体への負担が大きいとして休みと決まった。なんだか、わが明日山会も大きな曲がり角を回ったような気がした。
13時下山開始。下山は、上りと同じ観音堂コースと車道を通るコースのふた組に分かれることになった。足下が悪く滑る危険を減らすとの配慮のようだ。
倒木の枝が大木に、生命力がありますね! |
筆者は、前者のコースだったので不確かだが、後者のコースは、上りの11時20分頃に通過した観音堂の少し上の、山頂と車道の分岐に出、観音堂コースに戻る筈だろう。
13時40分、登山口へ戻る。その5分後、車道に迂回した組も戻ってきた。
休憩を含め、おおよそ3時間10分の山行だった。
下山中に見たシダの群生 |
この山は、気候の良い頃、欽明路の駅から徒歩で、のんびりと田園風景を楽しみながら、途中、春日神社等に立ち寄り、塔ヶ森の山容を眺めつつ登るのも有りかなと思った。
了。
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