Monday, 5 March 2018

安芸の小富士~下高山(Aki no Kofuji~SimoTakaYama)

                      ※今回は中本さんの寄稿です 
2018.2.25() 
安芸の小富士(278.1m)~下高山(203.1m)
       
。     
今日の山は、広島湾の似島にある安芸小富士と下高山です。島内の、安芸小富士は北側、下高山は南側に位置し、両山とも山頂からの眺望がすばらしく、冬季の日だまり山行には最適だということです。天気予報は曇り、降水確率50%だが降雨量は少なそう。参加者は9(6、女3)
船の前方には安芸の小富士がそびえ、岸辺には似島学園の建物が見える。
似島は広島市南区内の島で、南区役所のページには、
「似島は、広島湾の南約3km沖にある、広島市最大の島。明治28年に旧陸軍検疫所が設置されて以降、第二次世界大戦終結まで、軍の島として歩んだ歴史がある。原子爆弾投下直後には、検疫所が臨時の病院になり、多くの負傷者が島に運ばれた。現在は、恵まれた自然環境の中、魚釣り、登山、ハイキングなどを楽しめるリゾートアイランドとして、多くの人に親しまれている。また、季節になると自然繁殖したホタルの観察もできる。」 とあります。

私には似島に関する知識はほとんどないのですが、小学生の時に臨海学校で来たというかすかな記憶があり、今回はそれ以来の似島になります

広島港発930のフェリーで似島に向います。船賃440円は乗船時に直接支払います。似島学園前の桟橋まで15分ほど、停船時間が短くアナウンスにせかされて船を降ります。
昼過ぎから雨の予報ですが、我が会の自称晴れ女さんは全く心配していないようで、頼もしい限りです。弱いながら日も差してきました。桟橋のすぐ前が学園の校門で、日曜日だからでしょう、人気のないグラウンドの端を通って体育館?前の登山口に向います。


いのちの塔(聖徳太子二歳像)

すぐ上に、「いのちの塔」が見えます。トイレを借り、ストレッチをして体制を整えます。同じ船で来たもう一組のグループも近くで準備体操をされていました。

いのちの塔の近くの広場でストレッチを入念に行う面々

1000登山口の階段から出発しました。
いのちの塔への道を右に見て進むと、削られて溝になった滑りやすい道が始まります。時々振り返ってカキ筏の並ぶ海を見ながら登っていくと国旗掲揚台のある場所に着き、一服します。ここからは木々に囲まれた道になり、15分ほどで尾根の分岐に出ます。左は似島港・下高山の方向ですが、まず分岐を右にとって安芸小富士を目指します。
登る途中にカキ筏と島々が見える典型的な瀬戸の風景、ふもとは似島学園の校舎、
一便前の船で来たというグループとすれ違いましたが、またどこかで会うことでしょう。真砂土となった滑りやすい道が続きます。岩場が現れ、家下(やじた)の集落や似島港、下高山への稜線などの景色を楽しみながら登ると、赤い航空標識灯の立つ頂上に着きます。
安芸の小富士の頂に到着!赤い鳥居の形をした航空標塔が私たちを出迎えてくれる
登山口から45分でした。案内図板が設置され、広島湾、広島市内をはじめ西から東へと素晴らしい景観が広がるのですが、霞がかかって全体にぼんやりとしています。やがて、登山口で準備体操をしていたグループも登ってこられ、お互いに集合写真を撮りあったりしました。
安芸の小富士の頂で、あれ!Yさんは?・・
ここから似島峠へ下って、次の下高山へ向います。景色を楽しみながら来た道を10分ほど下ると尾根分岐です。先ほど登ってきた学園からの道を左に見て直進し、シダの茂る道に入ります。滑りやすい坂を慎重に下り、青々とした竹が目立つ竹林を進みます。



竹藪の間の山路を通ると何故か気持ちが良い

すぐに次の分岐で、「少年自然の家・展望台」と「似島港(家下)」の標識があるので、右の似島港方向に進みます。


上ったり竹林の急坂を下ったりして約15分、次の「下高山登山道・少年自然の家」と「似島港」の標識がある分岐で左折して下高山登山道のほうへ進みます。ここからは篠竹の道になります。
オリエンテーリングの道標が立っていて、直進すると墓地との表示があります。

水仙が咲き乱れている
水仙が咲き乱れている
似島山頂からの風景、広島市南区宇品あたり

しばらく行くと視界が開け、元はミカン畑だったのではと思われる場所に白や黄色の水仙や紅梅が咲いています。

ピンクの紅梅が、咲きかけている、春は間近に・・・

やがて、眼下に少年自然の家やその先に広がる海が見えるようになり、新しい立派な墓が目立つ墓地を抜けると似島峠の舗装路に出ました。道の上の鉄塔にトンビが止まって唄っています。安芸小富士から45分でした。

瀬戸内海の風景とミカン畑のある典型的な島の風景
案内表示に従い、下高山登山口に向かって舗装路を左に進みます。カーブを回ってすぐ「下高山標高(203m)」の表示があり、右折して薄暗いコンクリート道を登ります。
左に折り返すとバイクが止まっていました。そこを過ぎると視界が開け、ミカン畑の向うに海が広がっていて、畑には人の姿がありました。バイクで畑に来られたのでしょうか? 
畑に沿って平坦な道を進み、竹林を過ぎると「下高山登山道の入口」と表示された分岐があるので敷設して登っていきます。左手に、時折覗く下高山やその手前のピークを見ながら上っていくと、「下高山山頂へ740m」の標識が立つ分岐に出ます。

さらに下高山へ
左折するとすぐ、右側に家下の集落や似島港、安芸小富士が見える場所があります。ここからいったん下って急坂を登りきると正面に山頂が見えてきますが、これが手前のピークで下高山はその向うです。
ところどころに赤いクイズ箱が、中にクイズ紙があります。いいね👍
正解がわかった方は、ここの赤いポストに答えを入てください。何かもらえるかも?

いいね!ピークからは目指す山頂とその下の大岩が目の前です。左側が大きく開けますが、崖のようで危険防止のキラキラ鎖が張られていました。


この危険防止の看板の後は、急峻な崖、注意!

少し下り、登り返して大きな岩の左を巻くと下高山頂上へ到着です。似島峠から50分でした。

下高山山頂の案内板

下高山の山頂には藤棚?
山頂での昼食後のくつろぎタイム
頂上の先客は、尾根似島学園分岐で出会ったグループでした。山頂には藤棚のようなものが立ち、ベンチと案内図板が設置されています。


正面()には目の前に江田島が、後()には安芸小富士が見え、眼下にはカキ筏が浮かぶ穏やかな海が広がっています。素晴らしい眺望でまさに360度の大展望なのですが、安芸小富士と同じく霞んでぼんやりしているのが残念です。

先客が出発され私たちが弁当を開いたところへ、安芸小富士で集合写真を撮り合ったグループが到着されました。

似島峠の舗装路に到達
2つのグループがほぼ同時に下山開始。似島港に向かってまずは登って来た道を下ります。15分ほどで下高山山頂へ740mの分岐へ着き、登ってきた道を右に見ながら直進します。林のなかの落葉で滑りやすい道を慎重に下り、山頂から30分で開けた荒れ地に出ました。そこから鉄塔のそばを通って似島峠の舗装道に降ります。


墓地から見えた、トンビが止まっていたあの鉄塔でした。舗装道へ出て左方向に進み、似島港を目指して坂を下ります。間もなく正面に家下の町並みが現れ、標識に従って集落の細い路地を桟橋へ向かいます。似島港にはフェリー出発時刻の40分前に到着しました。


似島港前の鳥居と街並み

心配した雨は一滴も降らず、予定通りの山行になりました。やはり晴れ女さんのお陰でしょうか?

Friday, 12 January 2018

宮島弥山 (Mt. Misen in Miyajima)535mh  

 2018年 1月7日

 今年も初の山登りは、宮島の弥山です。
いかにも新春にふさわしい山です。登るにも、海岸から直に535mアップになり、近場の山にしても、ちょっと高い山の部類で、気合が入ります。
弥山山頂は弘法大師さんの修行の場として、古来より神聖な場所として知られているところなので、新年度の健康と幸運とを、祈願するには最高の場です。

弥山山頂の巨大な岩

今回は、参加者は7人。正月のお屠蘇気分が抜けきらないところだが、皆な、元気よく紅葉谷の山道の階段をえっちら、おっちら、登ります。紅葉谷コースの終点とロープウエーから霊火堂への道が交わる分岐点に、たどり着いたのは、登り始めから約1時間。終わり頃はかなりの急な階段が続き、汗が湧き出る。最初は厚着だったのが、一枚、一枚脱ぎながらの急登です。

正月の最初の日曜と冬休みとが重なって、家族の親子連れの登山客も大勢で、いつもの静かな紅葉谷コースにも、行列ができるぐらい大勢が、登っています。
中には小学校の低学年ぐらいの子供が、我々を平気で追い越していきます。子供等は、身が軽いからどんどん飛ばすが、暫く行くと、ややバッテ気味の子もいたりして、それぞれにぎやかで、普段は見れないが良い風景でした。

霊火堂の前、今日は、たくさんの人出です


紅葉谷の巣の谷間には落ち葉がぎっしり溜まっていましたが、登山道の石の階段は、落ち葉を年末には、弥山をきれいにするボランティアさんか、誰かかが掃いたのか、かなり、こざっぱりとしてきれいにしてあります。
分岐点から10分、弥山本堂と霊火堂のある広場に到着、そこは、縁日の賑わいだ。登山客以外にも、紅葉谷のロープウエーからの訪問客も大勢見かけます。

霊火堂から、右上の階段を登って、三鬼堂に行き、我々明日山会メンバーの今年の山登りの安全祈願のお祓いをしてもらいます。
お坊さんの打ち鳴らす調子の良い大太鼓の音が腹に響き、ありがたい法話を聴いているうち、汗も引き、ちょっと身体も冷えてきます。山頂は気温が平地より低いので余計寒さを感じますが、今日は日差しがあるので助かります。

弥山山頂から、今年もよろしくお願いします。

お祓いをして頂いて、三鬼堂から更に分ほど階段を登り、くぐり岩を抜けて、弥山山頂へ到着。山頂も同じく、大勢の登山者とロープウエーからの客でごった返しています。山頂の展望台の二階の座は、ぎっしりで、座る余地はなさそうです。やっと、弁当を広げられる場所を山頂の大岩の付近に見つけ、お握りをほおばります。食後のデザート等も有志の方から廻していただいたり、また、寒いので、魔法瓶に入れたホットなお湯でのカップ麵が大人気です。

今回の登坂では、宮島の弥山に特に詳しい、増さんが宮島弥山の七不思議のいくつかと、山頂の大岩のいわれや成立ち等を、大変おもしろく紹介してくれました。 「中でもアノ大きなアレが、今年の福笑いになったよ!増さん!^ ^」
下山は大聖院コースを下ります。下りきったところの懴悔堂の祠では、それぞれが、おもいおもいの懺悔をしながら、その前を通過します。

大聖院入口付近の日本庭園のある茶店でコーヒーを嗜みながら、今年の山行きを語り合いました。今年はどこの山へ行くか、楽しみです。

Friday, 22 December 2017

七国見山 ( Nana Kuni Mi Yama ) 呉の上蒲刈島に高くそびえる

     山根さんの寄稿です
平成29年12月17日(日曜日)
この冬、何度目かの強い寒気が流れ込んだ。
定刻の8時30分を少し遅れ、男性6名・女性4名で3台の車に分乗して商工センターを出発。鉛色の腹を見せる雪雲から白いものが散る中、呉は上蒲刈島の『七国見山(標高457m)』を目指した。
この岩山の向こうに七国見山、山頂からは七つの国が見える!
車中、ひょっとして今日は、穏やかな瀬戸の海原に浮かぶ島々の眺めも諦めるしかないかぁ、それどころか、凍てつく風が吹き荒ぶ頂上での昼食かぁと、嫌な思いが胸中をよぎった。
ところが、ほぼ予定どおりの9時30分頃、安芸灘大橋を渡ろうとすると、未だ小雪は舞っていたが、西と南の、海に近い空が薄く水色に輝いて見え始めた。うれしや。望んでいた、瀬戸の開放感あふれる潮の山の逍遥(時に、急坂に苦しむこともあるが)が楽しめるぞと、思わずほくそ笑んだ。
9時45分、登山口のある蒲刈ウォーキングセンターに到着。
蒲刈ウォーキングセンターから出発 山は左上方に
登山口はセンターの東北の隅にあり、用足し・登山靴への履き替え・軽い準備体操を済ませ、10時3分にスタート。この頃になると、雲はすっかり吹き払われ、蒼穹が気持ちよく広がっていた。
落ち葉の中、いきなりの急坂に喘ぐ
Mさんから配ってもらった宮島の生姜飴を頬張りながら、観音コースを北へ登り始めたが、最初に、白い水仙の小さな群れが、私たちを出迎えてくれた。
その後、いきなりの急坂、落ち葉が積もった木階段を喘ぎつつ10分ほど登ると、眼前に二筋の割れ目のある巨石が現れた。そのすぐ脇に立つ二股の木の根元には「二合目」の札。 

瀬戸の海の絶景をしばし堪能


雑木林の合間に見え隠れする青い海と相対する白い恋ケ浜を眼下にしながら、しばらく進むと、車道に出た。観音菩薩の石碑が建ち、石光山西楽寺の十一面観音菩薩の由来を記した立札のある西泊公園展望台である。
観音菩薩の石碑、西泊公園展望台
展望台で瀬戸の海の絶景をしばし堪能し、10時24分、平成みちびき観音菩薩像を横目に、西楽寺に向かい再び登り始める。
ここからは、右に左に折れ曲がる急な石段が続く。石段と次の石段の間には、足弱な人達の為に段差を補うブッロクが丁寧に置かれていた。
冷気に汗をかくほどではないが、寒さ対策に着込んでいたフリースやらヤッケをリュックに押し込め、長袖シャツの上にベストという軽装となって登り続ける。
右上、巨石群のトップに珍しい形をした岩
苦しさを紛らすようにに見上げた立ち枯れた木の先に、抜けるような蒼穹をバックに音もなく移動する白く輝く飛行体が美しかった。


五合目あたりから見える瀬戸内の景色、青い海や空と山裾のコントラストが美しい
10時42分、軒先に鐘が吊るされた西楽寺の観音堂に着く。御堂には十一面観音が安置され、百度石の石碑が建っていた。ここが「五合目」である。
西楽寺の観音堂、お百度石
恋ケ浜や県民の浜、浮かぶ島々、遠くにかすむ四国の山脈、の美しい景色を背にし、さらに、木階段を喘ぎながら登ると、11時02分、「六合目」の札に出会った。
その後、頭上からの野鳥のさえずりや飛行機の爆音を耳に、やや緩やかな尾根道を、木洩れ陽を浴びながら、つかの間、楽しむ。誰かが口ずさむ歌声も聞こえたように思う。
11時10分頃、またまた急坂となる。朽ちた木の、手摺や階段の横木が痛々しい。
11時19分に「八合目」、11時24分に「九合目」の札を確認する。
これまでは北へ向かっていたが、九号目から頂上へは、ほぼ西進することになる。
九合目より一旦鞍部に下った後、やや平坦な道を進み、桂の滝への分岐を経て、頂上への最後の階段道を急ぐ。
11時38分、457mの頂上に着く。そこには、2階作りの立派な展望塔が建てられていた。周囲を雑木に遮られているので、千金の瀬戸の海の視界を、より良くするために設けられたのだろう。北側は全く視界がきかず。

頂上に、2階作りの立派な展望塔が建てられている

七国見山の名の由来を示す、備後・備中・安芸・伊予・讃岐・周防・豊後の古地図が表されていたが、しかし、しっかりと見えるのは、南の伊予・東の備後・西の安芸の三国で、かすかに周防が見えるといえば、そうかも知れない。穿って考えれば、三国や四国ではありきたり、そこで大きく七国見としたのだろうか?
昼食の前に、恒例の集合写真を撮ることになり、副会長から、展望塔の2階に陣取っていた先客さんにシャッターをお願いした。すると、どういうわけか、ゾロゾロと5人の娘さんたちが下りてきて、集合した私たちの前に並んだではないか。はじけんばかりの若さ溢れた笑顔に、「ハイ、チーズ」との声、目尻の下がった我が顔が楽しみである。尋ねたところ、ノートルダム清心の学生で、ワンゲル部だとのことであった。
集合写真のシャッター切る、5人の若い娘さんの前では、自然と笑顔になります。
昼食は、風もなく穏やか陽光のもと、展望塔の下に陣取って、女性陣から干し柿・煮豆・輸入もののチョコやらを分けて貰い、おいしく戴いた。
下山は、周回コースの計画に従い、予定より7分遅れの12時7分に、西北西に向かって下り始める。
しばらくは、緩やか下りだったが、10分ほどで、結構な勾配となった。12時45分に「六合目」、12時47分に「五合目」と順調に下る。が、その先は、きびしい急勾配で、難儀を強いられた。
12時59分に「三合目」を過ぎると、すぐに、アスファルトの林道に出、ここからは南へ向かうことになる。
アスファルトの林道、山の南側の中腹を緩やかな坂が続く
13時10分に108m地点に着く。しばしのトイレ休憩。道端に緑の葉に映える赤い野苺が鮮やかだった。
次のポイントの物見橋公園には、13時49分に着く。北の山側は、巨岩が緑の山肌の中に鎮座し、奇岩が蒼い空に突き出、南側は、ところどころ赤く染まった緑の林が、ゆったりと碧い海へと流れ込んでいる。直ぐ近くには、採石場も見える。
海の向こうは伊予の国、穏やかな海です

海の向こうは伊予の国。南東は今治、南西は松山である。遠く薄墨にけむる四国の山脈に石鎚を探すも、特定はしかねた。
物見橋公園からは、スタート地点の蒲刈ウォーキングセンターを目指し、林道を東へ向かう。ポツンポツンと、テンデンに小さな固まりを作って、ほんのかすかに潮と蜜柑の香りを感じながら、だべりつつ、のんびりと下って行った。
14時26分、西は蒲刈大橋、東は恋ケ浜や県民の浜に続く287号線に出会う。ここからセンターまでは、0.3kmである。
14時30分から35分にかけ、私たちは、三々五々、無事ゴールのセンターに到着することができた。
帰路、蒲刈大橋東詰めの“であいの館”で土産を買いもとめ(会長より、千円のレシートで安芸灘大橋の通行無料券がもらえるとの助言あり)、そこを15時15分に出発、呉の広でCoCo‘Sのドリンクバーを楽しみ、商工センター近くに戻ったのは、17時少し前。
暮れるには未だ少し早く、銀鼠色の雲が、落ちる陽から放たれた光の帯に照らされ、白銀にあるいは茜色に、千々に染まる様子は、素晴らしかった。
今日の絶好の日和と上出来の計画に感謝!
尚、文中の時間は、108m地点までしんがりを務めた筆者の撮影したカメラの記録によるものです。

了。

Tuesday, 21 November 2017

岩樋山(Iwahi Yama)、道後山(Dougo Yama)

                                            今回は香口さんの執筆です

11月5日 今月は県北の岩樋山(1271m)・道後山(1269m)の紅葉を求めての山登りで参加者は10人です。
広島出発7:30=登山口駐車場 9:40
広島の西区を出発し、道中の千代田・高田あたりではこの季節毎日発生するであろう深い霧に包まれ、視界100mくらいで運転者はさぞかし走りにくかったことだろう。しかし、山の上から見ると幻想的な光景となっているのだろう。
登山口9:50=岩樋山10:45
ストレッチで体を解す
登山口の月見ケ丘駐車場には計画より少し早く到着し、夫々ストレッチで体を解し熊避けの鈴も付け、まずは岩樋山目指していざ出発。
熊避けの鈴も付けて
高度計は950mを指しているが実際は1000mなので、天気が良く気圧が高いための誤差なのだろう。

唐松林を通り抜け、落葉を踏みしめながら登り、東屋に出る。
落葉を踏みしめながら登り
西の眼下には唐松林の向こうに先程駐車した月見ケ丘の駐車場が見え、遠くには比婆山連山が見える。立烏帽子の尖った山頂が印象的です。
西の方角には比婆山連峰が見える
南の方向には昨年登った猫山が間近に見えます。
昨年登った猫山が間近に
岩樋山へは唐松の黄色が綺麗なくらいで落葉樹は殆ど葉を落とし冬支度・・、楽しみにしていた紅葉は期待外れでしたが良い天気の中、落葉を踏みしめての山歩きは最高です。
県北の紅葉は1020日過ぎくらいが見頃なのでしょう。
なごりの紅葉が枯れ木の中で輝いています
岩樋山の頂上からは東に道後山が見え、尾根沿いには真っ直ぐ伸びる石垣が見えます。
岩樋山の頂上からは東に道後山が見え
ここ等辺りでも、昔はタタラ製鉄が盛んでした。鉄を溶かす燃料の木を伐採し尽くし、草原となったので、牛を放牧しましたが、ここが丁度国境で牛がどちらの国の物か解らなくなるので石垣を築き間違いを防いだそうです。
両国牧場の跡地から、対面の道後山へ

名前も両国牧場と言ったとの事。ここは因幡と安芸の国の国境なのだ。
岩樋山から草原を東に下りて行き、石垣沿いに進む。
国境の石垣:石積みの幅約1~2mの塀が万里の長城のように、ずっと山肌に連る
の両国牧場に沿った石垣を少し行くと大池分岐。左は道後山山頂、右の方へ進むと大池、山頂はすぐそこなので、大池へと回ってみむ。その昔、この大池は砂鉄を取り出すための水源だった。
大池、こんな頂上の近くまで来て、鉄を作っていたとは

岩樋山10:55=道後山11:40
道後山の頂上は丁度昼時でもあり沢山の登山者で一杯。流石人気の山です。
私達のパーティの数人も、この山は素晴らしい、これだったら年何回来ても良いと絶賛する。
ここで集合写真をパチリ。後は楽しい弁当タイムです。
道後山山頂にて
周囲は360度見渡せ、本当なら北に日本海、東に大山、西に三瓶と見えるのだろうが晴れている割に見えず・・、残念。
ポカポカ陽気の山頂で景色を眺めながらの昼食風景
登って来た道とは違う西への縦走路を下山するが、晴天の下草原の山歩きはとても気持が良い。
晴天の下、気温もまあまあで、山歩きは最高

道に火山弾と思えるメロンパンのような石があり、この辺りに火山があったことが偲ばれる。
メロンパンのような石

道後山と岩樋山の鞍部からは岩樋山の南を回り月見ケ丘駐車場に向う。途中花のように見事にピンクの実を付けた木があり、帰って調べると朱美(アケミ)のようだが間違っていたらご免なさい。
朱美(アケミ)
駐車場には計画書より少し早く全員何事もなく無事下山するが、駐車場はまだ岡山・福山・鳥取・島根・広島ナンバーの車で満車です。

道後山12:30=駐車場13:30
無事下山、駐車場は満車に近い

帰る途中道の駅の『ゆめさくら』に寄り、アイスクリームを食べたり野菜を買ったりするが、これも楽しみの一つです。
広島には計画通り16:30に到着する。
次月の山は瀬戸内海の上蒲刈島の七国見山、七つの国(豊後・周防・安芸・備中・備後・伊予・讃岐)が見えるでしょうか。