Tuesday, 31 March 2020

篁山(Takamura Yama)東広島市

篁山・竹林寺 東広島市河内町 (522mh)

                                                                                         322日  

今日は、東広島市の河内町にある篁山(たかむらやま)を登る。

山頂直下には、竹林寺という真言宗のお寺や南北朝時代の城址の松ヶ嶽城などをめぐる。

竹林寺は天平2年(730)に奈良時代僧の行基によって建てられ、桜山花王寺と号し、弘法大師によって真言宗に改められた古刹(こさつ)古寺で、平安時代の文人・歌人である小野篁(おのたかかむら)因縁によって今の名称の竹林寺と改められたという。

本日の空模様は朝から曇りがちで、午後から40%の降雨確率の予報のため雨具を携行する。午後から40%なので雨の中の行進かと思ったが、実際には山頂での昼食時にパラパラ程度の時雨だった。午後からは雲も薄くなり、時々、日差しがあったぐらい。
JR山陽本線の入野(にゅうの)駅で下車
9:50JR山陽本線の入野(にゅうの)駅で下車し、登山口の篁山荘へ向かう。駅前では、同じ列車に乗り合わせた他の登山グループ10数人の方々が軽い柔軟運動をしておられ、我々より一足早く登山口へ向かわれた。

篁山荘(林業産物直売センター)
 1000 入野駅の東口広場から国道432号の交差点を横切って、10分ほど緩やかな坂道の歩道を東へむかう。やがて左手に篁山荘(林業産物直売センター)が見えてくる。ここで、「入野であいマップ」をこれから登る史跡や歌碑など情報を楽しむために手に入れる。

1013 センターの駐車場で準備体操をし、篁山荘の右手の道より出発。「竹林寺登山道」の看板右手に見ながら進む。

1023 しばらく行くと右手に「天平のみち」の大看板石柱がある。
小野篁の像と歌
小野篁ゆかりの地散策コース
ここには「小野篁ゆかりの地散策コース」と看板にかかれているように、小野篁のゆかりの歌詩などを記した石碑や、石像等のモニュメントが数々設置してあり、彼の生母や、彼の生い立ちの話から成長して大歌人になる過程など、さまざまの物語が石碑にきざまれている。
 
(広島百山)篁山古道入り口」と書かれた木柱看板

1033 イノシシよけの鉄柵で囲まれた道を進み、「(広島百山)篁山古道入り口」と書かれた木柱看板をすぎると、いよいよ登山道にはいる。

1038 梵字で書かれた文字の印の下に「初丁」と刻まれた丁石が目にはいる。Mさんによれば、この梵字の文字印は千手観音菩薩の目印かもしくは阿弥陀如来の目印だそうだ。今までは梵字に関心が無かったが、それぞれの意味があるということで、その見方ができると興味深い。
梵字下に「初丁」と刻まれた丁石
後に気が付いたことで、この梵字が意味することは篁山荘でもらった「入野であいマップ」にも記載され、この竹林寺の本尊は千手観音さんということで納得する。さすが詳しいMさん。

1046 谷間の山道筋を10分ぐらい登っていくと姫路瀧の小屋につく。ここで小休憩。近くには滝とおぼしき谷間と川があるが、水はながれていない。小屋の看板には、この滝から450m上がった所に松ヶ嶽城があり、伝説によれば「この城に姫君がおられて、供の女を連れてすすぎものに通ったと伝えられている。」と書かれている。
姫路瀧の周辺と小屋
滝のある場所は、昨年の豪雨で、流木や木々の枝葉などがかぶさり、確認できなかった。美しいお姫さんが供廻りの女性を従え水を汲みに、この山道を登ったり下ったりしている優雅な姿はどんなだったかな?と想像にひたりながら、いただい甘いミカンをほおばる、至福のひと時。

1056 しばらく急登がつづく、山つつじのピンク色の花が鮮やかさを横目に見ながら進む。
山つつじのピンク色の花が鮮やか

1117 松ヶ嶽城の分岐峰へ立ち寄る。別尾根の道をしばらく登ると、ちょっと開けた所枯葉の堆積したところに、口の直径2mぐらいの古井戸がある。

古井戸は内張りに、石が巧みに組み合わせれ、深さ約34mぐらいの井戸、周囲は落ち葉が重なり、柵で囲んである。井戸をのぞき込む。落ちたらハイ上がるには垂直の石垣を登るようで、やや骨が折れそう。
深さ約34mの古井戸

1146 竹林寺の山門には阿吽の仁王さんが我々を睨みつける。入り口右側の石柱に真言宗御室派 篁竹林寺と彫ってある。

竹林寺の山門
寺院の境内は、周囲の背の高い立ち木に囲まれ、中央の参拝道の両側は、蓮池で、大きなゴールドの鯉とオタマジャクシがたくさん群れをなして泳いでいた。参拝道の先に中央に立派な本堂、左に護摩堂、右に十王堂がある。

竹林寺本堂
境内から近くの鐘楼へ、頂上もその近くらしい。

1205 昼食は山頂近くの鐘楼がある、少し見晴らしがよい場所に陣取って食事。

山頂近くの鐘楼の下で弁当、見晴らしは…良い?

1238 雨がポツリ、ポツリ、食事を済ませ、雨の対策をしながら記念写真パチリ。下山に移る。
雨を気にしながら記念写真をパチリ

1247 「小野篁生誕之地」と彫られた大きな石碑と、その右横に小野篁の伝記が書かれた大きな木の掲示板を見ながら篁の伝記をたどる。

1252 下山道が二つに分かれ、右側に下がる道の入り口には警戒線テープが簡単に張ってある。どちらに行くか迷ったが、通行禁止のテープの張ってある地図上の最初に決めた下山道をいくことにする。

1305 しばらく行くと路肩が大きくが崩れた場所が何か所かあり、テープが張ってある意味が分かった。昨年の大豪雨で崩れた箇所が数か所あり、うっかりすると崩れた所から足を滑らしてしまう。

ところどころ路肩が崩落している。
13:50 竹林寺2.6km河内駅.4kmを記した道標看板にたどり着く。


河内駅付近の橋から見下ろすと大きな鯉?・・・


14:10 沼田川にかかる河内駅近くの橋上から見下ろすと、1m以上もある大きな鯉が何匹もおよいでいるのが見える。そうか、この河内町は錦鯉の里だと橋を過ぎた所の大看板を見て納得。町をあげての錦鯉の育成をしている熱意に脱帽!


町をあげての錦鯉の育成の大看板


14:31 河内駅発のJR 列車に乗り込み帰路につく。 

この度の篁山・竹林寺の山行きは、ほどほどの高度で、里山の自然を楽しめたと同時に有名な篁氏にまつわる歴史や宗教の史跡などを垣間見えたことが、大いに記憶に残った山行きだった。

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