Thursday 28 May 2015

「深 入 山 山 行 の 記」 深入山~井仁の棚田

深 入 山 山 行 の 記

2015523日(土曜日)

“晴れムスメたち”の不参加のせいか、生憎、どんよりとした曇り空となった。
前日までは、太平洋上はるか沖合にあった前線が北上し、西日本一帯が雨雲におおわれたようだ。
このまま、雨が降らぬことを願いつつ、830分すぎ、2台の車に分乗し、安芸太田町の「深入山」に向け、商工センターを出発。
総勢6名。いつになく少人数での山行となった。

920分には、早くも南登山口(東・西・南の三つの登山口がある)のある多目的広場に到着。
深入山は、山肌が丸く、女性的な優しさがある
広場の正面には、標高1153mのなだらかな草原の山が秀麗な姿を見せていた。

ワラビ刈りをしながら、のんびりと登る
管理棟の土産物屋からワラビが未だ採れるとの情報を仕入れ、頂上を目指す道々、少し遅めのワラビ刈りをしながら登ることになった。
南登山口からいったん“林間ルート”を5分ほど西(左)に行った地点でそのルートにわかれ、頂上に向かって伸びる“グリーンシャワールート”に戻るよう斜面を上りつつ、夢中?でワラビ刈りをすること小一時間、両手いっぱいのワラビを携えて“グリーンシャワールート”に至る。

南登山口から頂上までの高低差は320m弱
なだらかな草原の山道を、汗を垂らすこともなくピクニック気分で上ってゆく。
時々、立ち止まって振り返ると、眼下には遮るものの無い大パノラマが広がっていた。
足元には、野あざみ・桔梗・ささゆり・りんどう・なでしこ・ギボウシ等々の野草たちが、各々の開花の時期を待って、群れていた。
 
そんな中、今を盛りと咲き誇っていたのが、レンゲツツジ。
あでやかな濃い目のピンクの花が緑の山肌を点々と彩って楽しませてくれ、
イワカガミも、あちこちに隠れて可憐に花を咲かせていた。
イワカガミ
レンゲツツジ

 いつになくゆったりとした足取りでも11時前には頂上に着く。
 そこには、すでに沢山の人々の姿があって、来た道を見下ろすと色々なグループが続いており、この山の人気の高さを感じた。



 ギボウシ(擬宝珠):この花のつぼみが、昔からある橋の
らんかんの飾りとして、玉ねぎの形をした飾り、に似ている
ので、この名が付けられたとか

みんなで、360°見渡せる西中国の山々を、案内板と見比べて「ああだろう、いや、こうだろう」と言い合って、しばし、眺めて楽しんだ。

お楽しみの昼食時間










毎度楽しみの昼食は、下山ルートの“林間ルート”を少し下った9合目の休憩小屋の横で、群れて生えるギボウシを踏まぬよう気にしながら、おいしくいただいた。

12時少し前に、下山を開始。
ちょうどその時、パラパラと雨粒が落ちてき、せっかく持参してきたのだからと羽織ったカッパは、しかし、すぐに不要となった。
井仁に棚田をバックに
コナラやブナの林立する新緑の中を、体いっぱいマイナスイオンを浴びて南登山口に下り立ったのが13時頃。

管理棟の土産物屋に寄って休憩し、帰路は高速道を使わず、筒賀から湯来温泉を経由するルートとし、1330分には早くもスタート。
途中、井仁の棚田(広島県唯一の日本棚田百選)に寄る。
 324枚、8㌶の棚田が見事に積まれた石垣の上に乗って広がるさまは必見ものだった。

井仁の棚田風景は日本棚田百選の一つ














曲がりくねった県道41号線をひたすら走り、1520分頃、無事に商工センターに到着。少し物足りなさもあったが、いつもと違ったのんびりムードとした山行も、たまにはイイだろうと納得し、雨にたたられなかった幸運に感謝した。



   --- 山根さんより ---

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