武田山、2025年2月23日
天気 晴れ、気温は12℃、絶好の山登り日和となった。
朝、10時に、広島市安佐南区の祇園にあるイオンSCの駐車場に集合。
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後方の武田山をめざす。 |
軽い準備体操の後、武田山の東側の麓の「武田山憩いの森」にむけて出発。
木々の緑が若葉色の薄い緑。
武田山の雄姿を右方向に見ながら、田園風景が広がる畑の小路地を進み、やがて
「武田山憩いの森」に到着。
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さあ登ろう、武田山 |
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武田登山ルートの看板 |
今日の登山コースの看板を見上げながら、左側の急登コースに入る。道中、メンバーの行列の最後尾を歩いていたNが、坂を上っている時、足を踏み
外したか、上り坂であおむけになり、坂を真後ろに背中から後ろに倒れる。
身体が一回転して、運よく岩にひっかかり、仰向けの姿で止まる。
幸い、擦り傷だけで良かった。転倒した弾みの勢いが強かったが、
その先の川の中まで転がらずに済んだのは幸いだった。
Nは、転倒の弾みで、できた傷口を抑えながら、後で、じっくり反省する。
転がった時、Nが使っている二本のロングステッキを初めて使用したのと、
そのステッキの扱い方に充分に使いきれていなかった事など。また、急登坂の
登り坂で、リュックの重みで、のけ反った体重が後に掛かり過ぎた、ことなどの
理由で転んだ言い訳をしていた。
武田山は身近なところにあり、高度も比較的高くない山ではあるけど、その昔は
山城だった。地形的には、山へ登るときは油断してはいけない。Nは、彼自身の
軽はずみな行動を心から深く反省する。
その時、気が付かなかったが。頂上へたどり着いた時、腰に付けたカメラが
無くなっているのにNは気が付いて、「倒れた衝撃で外れいたのだ!」と推測。
帰りがけに、会の元気の良い若いメンバーに、登ってきたワイルドコースを
下山してもらい、その中のS女から、滑ってころんだあたりで、発見してもらう。
無事、カメラはNの手元に戻った。「自然は、なめてかかるものじゃあーない!」
との声が聞こえ、Nは「その通おり!」と声も出ない。
後から解ったのだが、この最初に登った左側のコースは「ワイルドなコース」
だそうで、小さな谷間筋の急な登り坂コースが多いとのこと。
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眼下に、広島市の市街地から遠く瀬戸の島々・・・
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きつい坂道とゴロゴロした頂上近くの岩をよじ登いくと、見晴らしの良い高台にでる。そこからは、祇園の町が、眼下に一望に見える。
「馬返し」別コースからの道と、このワイルドな登りコースの合流点から右に、
折れて「御門跡」に進む。その先は、本丸のあった「千畳閣」へとすすむ。
周りには、背の低い、芯の細い真っ直な竹が所々に植わっている。これらの竹は
「矢竹」と呼ばれているとか。昔戦国時代に、この辺には、城郭があったそうで、
ここを守っていた武田の武将が、この矢竹を切って、切々と戦のための弓矢を
作っていたに違いない。と想像する。
また、山頂の周辺には、椿の木があり、この椿の油を使って、弓矢の滑りを
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菱形の岩のあたり |
良くしたとか、頂上近くの「千畳閣」のたて看板に記してある。このきつい坂と石の間を登ると、もう直ぐ頂上。
息が切れそうな急な上り坂を過ぎ、頂上には、大きく切り開い
た菱形の岩もあり、戦国時代の戦の足場が垣間見える。
頂上の岩場の上で、先発隊の面々が涼しい顔で、後続の我々を
迎え入れてくれる。
そこからの景色は、祇園の街、太田川を挟んで、遠く瀬戸内海に浮かぶ、
似島辺りが、一段と良く見える。
ここ頂上の岩場にて、集合写真を Kさんに撮ってもらい下山する。
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5人の山ガールズと4人の山ボーイズがハイポーズ |
下山コースは「御門跡」から、最初登った「ワイルドなコース」に、Nが落とし
たカメラを回収しに、メンバーの中で元気の良い、別動隊が先発し、残りのメン
バーは、ワイルドコースとは別の道筋をたどることにする。
そのコースには「馬返し」から、傾斜の緩い登山道を「武田山憩いの森」まで、
周りの景色を見ながら、ゆっくりと下山する。
「武田山憩いの森」を過ぎたころから、小雨が降りだし、気温も下がって
きだした。
イオンSCのフードコートに入って、各自それぞれ、ラーメンなどを注文して
暖かい昼食タイムを過ごして、それぞれ解散する。
Nの教訓:急な坂道での無理な姿勢での山登りは絶対にしない。