Saturday, 4 May 2024

葦嶽山(Mt.Ashitake,815mh)、鬼叫山(Mt.Kikyou,800mh)/広島県庄原市

 葦嶽山・鬼叫山           4月28日

                            寄稿は松浦さん

  今日は、どの方向から見ても三角形、別名「日本のピラミッド」神武天皇陵とも呼ばれる神秘的な葦嶽山(815mh)、その北側にあり、拝殿とも言われる巨石群がある鬼叫山を目指します。

日本のピラミッドと呼ばれる葦嶽山に登る。
  9時55分

広島市西区の商工センターを8時にスタートし、庄原インターを経由し、庄原市東部に位置する、本村町の野谷ルート登山道を目指します。車一台が通れる、幅の狭い、離合の難しい約600m程の山道の先に、駐車場はありました。(7台程度駐車可能)

  「日本のピラミッドの看板」を見て、登山開始です。鳥(ミソサザエ)の声と、川の水音がお出迎え。

登山口に、日本版ピラミッドの案内

 今日は、天気も良く、明るく穏やかな山道を行きます。高い山でもなく楽な山登りになると思っていました。 

丈夫な丸太橋を渡り、さあ出発!

 川を渡ると、日差しを浴びたコナラ、ミズナラの黄緑色の林、道端に可憐な白いツクバネウツギの白い花が咲いていました。

ツクバネウツギの可憐な白い花


ところどころにルートの案内版

  会長のKさんが、「登り始めは穏やかだが、最後の100mの登りはきついと思う。」と言ってました。が、途中休憩し、登り始めると急な坂道に加え、道の一部まさに崩壊しかかっている難所に差し掛かり、皆な、バラバラに三方角から登りきりました。     

                                                             

登るにつれ、道は険しくなる
       11時04分

東屋に到着。きつい坂道を登った後なので、心地よい風がありがたい。左方向に巨石群の鬼叫山、右方向に葦嶽山の看板が見えます。

左の鬼叫山と右の葦嶽山の鞍部の東屋に、たどりつく。

 先ずは鬼叫山にむかいます。明るい尾根道を進み、振り向くと新緑に輝く三角形の葦嶽山が、直ぐ近くに見えます。

獅子岩に寄っかっているのは、Tさん。

供物台の近くから、三角形の葦嶽山を望む。

少し登ると供物台が、その直ぐ上には獅子岩と方位岩が仲良く並んでいます。直ぐ真下には平らな大きな鏡石があります。更に下ると、神武天皇の財宝が埋められていると言う噂のある、神武岩がどんと立っています。正に巨石群です。

神武岩・・・さすが貫禄がありますね!






この神武岩の下に財宝が眠っているとか・・・
     

11時25分

東屋に帰ると、ツピーツピーの四十雀、ウグイスの美しい鳴き声が聞こえてきました。

葦嶽山にむかいます。山頂まで100mですが、急な尾根道なので、後ろ向きに倒れないよう前傾姿勢を保ちながら登ります。

山頂まだあと一息!急登が続く・・・

 やっとこさ!で登りきると、周囲にポツン、ポツンとピンク色のコバノミツバツツジが咲いていました。

山頂附近のコバノミツバツツジ

山頂からは四方が見渡せ、澄み切った青空の下、山々の新緑が目に沁みます。

葦嶽山の山頂からの眺め、北方面

 天気良し、景色良し、皆さん美味しく弁当をいただき、来月の伊吹山登山のスケジュールを確認しました。

今日、我々の後から登って来られ、初めて出会った二人連れの方にお願いし、恒例の写真撮影、みんなニッコリです。

ハイ・チーズ!みんなニッコリ
     2時25分

 登ってきた道を、滑らないように細心の注意を払いながら下りました。

Saturday, 20 April 2024

上勝成山(UeKatunari) 684mh 、下勝成(ShimoKatunari)553mh・廿日市市

 2024年4月14日(日曜日)        

執筆は増田さん

 

 今回は廿日市20名山 上勝成山(684M)下勝成山(653M)に登ります。ガイドブックによれば、中世の山城跡がある頂上からの眺望がすばらしく、また、ソメイヨシノやヤマザクラも美しいそうです。

 天候は晴れ、予想気温は下界で25度の予想、初夏の模様です。 桜と会えることを祈りながら、商工センターを8時半に出発します。2号線バイパス宮内交差点で降りて、県道30号線の浅原分かれ交差点を過ぎて、憩いの森芝駐車場に9時半に到着です。

 本日の参加者は殿4名、姫4名の、合計8名であります。

ミツバツツジ
 ヤマザクラ、ソメイヨシノ、オオシマザクラは終わりを告げていましたが、シダレザクラ、ヤエザクラが満開でした。

 種類が豊富な桜公園として造られたものでしょうか、4月の初めならば色とりどりの桜の種類の共演が見られるでしょう。その時は駐車場も満タンになっていることでしょう。

 上りは下勝成山直登コースもありますが、左側のゆるやかな舗装された林道を登ります。道の斜面は桜の木が沢山ありますが、今では桜よりもツツジが主人公といった感じです。

 道端には、ワラビがぽっぽっと生えています。ゼンマイもありました。緩やかな林道を1時間半ほど歩くと、下勝成山、上勝成山の分岐に出ました。

 そこから左方面を20分で、上勝成山頂上に到着しました。天に向かってそびえ建っている電波塔は迫力があります。

電波塔

 戦国時代、陶勝成が毛利元就との戦に備えて造ったといわれる、この山城は、山頂の広さから、立派な砦と館があったのでしょうか、3方は急斜面に守られ難攻不落に思われます。今は電波塔が山城の主になっています。

 それでは360度の眺望をたのしみたいと思います。まず周辺にゴルフ場が4か所あります。市内から近いという理由でしょうか、それと名山が見られるのも魅力。

北の方角には遠く吉和冠、近くに見える大峰山。

吉和冠山
大峰山

東は野貝原、大野権現、西方面は松の木で見えにくいですが、三倉岳。

大野権現

三倉岳











南は経小屋山とその後ろに宮島さらに能美島と眺望が出来ました。

経小屋、宮島


 山頂には、対面用のベンチが2対設置されて、ゆったりした気分になりました。周辺にはドウザンツツジが群生しています。それに群がる蜂や蝶も多くいます。

下勝成山の山頂にて

 集合写真を撮って昼弁当です。日差しが強いので木陰を探して、食べました。山の弁当は本当にうまいです。 

 12時に次のピーク、下勝成山を目指してスタートします。下勝成山、上勝成山分岐まで100M下り、再度上り返しになります。

 下勝成山頂上にも三角点があります。ここは展望がきき
ません。

でも風が最高に心地よく、いつまでも吹かれていたい気分でした。

 15分ほどの休憩の後、木の階段でできた急斜面を下って、憩いの森芝駐車場に着きました。

全員無事初夏の日差しをあびて、顔が、ほの赤く輝いているように見えました。

 秋の道コースがあります。

 紅葉が美しい秋に来るとまた違った景色が見られることでしょう。商工センターには3時09分 中本さんの計画書にあらためて感服いたしました。

費用は450円 助かりました。

大大満足でした。                    (了)               

         

Friday, 22 December 2023

阿品弥山(435.2mh)・柏木山(518.4mh) / 岩国 (Ajina Misenn・Kasiwagi Yama / Iwakuni)

                                  今回は、山根さんの寄稿です。

20231210日(日曜日)

小春日和どころか、季節外れの陽気となった。

空は気持ちよく晴れ渡っている。

目指すは、岩国の西、阿品弥山(435.2㍍)と柏木山(518.4㍍)。

弥山山頂には、弥山社(弥山堂)・赤龍社(弥山本宮)・日宛社(弥山本社)の三社(さんしゃ)が在る。昔は一つの神社だったものが、神仏分離により、(ふもと)の、東の阿品村・南の瓦谷村・北の日宛村ごとに分かれた、との謂われがある。三社(さんじゃ)参り(まいり)とは、わが明日山会の登り納めにふさわしい。

岩国ICを降り、国道2号線を少し北上。下多田の交差点を左折、美和町に向かう県道59線を暫し走るが、下阿品のバス停付近に分岐があるので、左へと進む。「あるいて弥山 (ひだり)・車で弥山 (みぎ)」との(しるべ)あり。バス亭前の田圃には、稻木に葉っぱごと吊された大根の列が見事だった。

見事な大根の列

500㍍ばかりで高感度地震観測施設の小さな建屋がある。登山口は、すぐその先だ。

945分、私たちが登る支度をしていると、軽から降りたった普段着姿の娘さんが、「普通の人は50分、早い人は40分、私なら30分、葉っぱに気をつけて」と言い残し、そそくさと登って行った。結局、今日出会った唯一の人だった。

鳥居をくぐり、登山開始!

950分、左右にいくつかの灯籠を従えたあまり高くない大鳥居をくぐり、登山開始。いきなり登りごたえのある自然に削られた急階段。

3分ほどで一丁目の丁塚。座像のお地蔵様だ。すると、また3分ほどで二丁目。かなり彫りがはっきりとしている。

右へ左へと折れながら、ますます急登となる。このあたりの岩は、厚さ45㌢の板状節理となっている。その板の欠片(かけら)が容易に剥がれ落ちるようだ。


いきなり急登

このあたりの岩は板状節理となっている。

101分、四丁目の丁塚。三丁目は見過ごした。丁塚と丁塚の間はとても短く、時間にすれば23分だ。この後、五丁、六丁、七丁・・・と続く。尚、十丁目の丁塚は、唯一、立像とのことだが、撮り損ねた。

十一丁目の丁塚

 10数年前に家屋があった跡

1019分、十一丁の休み所跡へ。10数年位前には建屋があったようだが、台風で壊れ、今は石の土台を残すのみ。水分を補給し、しばらく休む。弥山山頂が青空に映えて綺麗だ。

急な石尾根を登る。

1030分、出発。急な石尾根だ。鬱蒼(うっそう)とした雑木で気付きにくいが、目を()らすと、左右は切り立った断崖だ。

紅葉は既に過ぎ、常緑樹の林。この辺りは特に松がイイ。木々の切れ間からの近景は、青空と濃い緑のコントラストが見事だ。

弥山山頂と青空
岩と松の木で見事な絶景

十五丁、十六丁、十七丁、石畳を踏んで十八丁と、登り過ぎ、1055分に十九丁。弥山山頂が間近い。

弥山堂に到着

11時ちょうど、(やしろ)の石段を上る。見上げる先には門柱と御堂(おどう)。そして左手に鐘撞き堂(かねつきどう)

御堂に手を合わせ、これまでの無事を謝し、これからの無事を祈る。

鐘撞堂の脇に三角点があり、そこからは、眼下に阿品の集落、遠く東に瀬戸内海に浮かぶいくつかの島影、南の柳井の方角には高照寺山や氷室岳等々の山並みが霞んで望めた。

1115分、(やしろ)の裏手に廻ると柏木山の方向を示す(しるべ)。その先のすぐ右に赤龍社(弥山本宮)。木彫りの狛犬(こまいぬ)がポツネンと座り、愛らしい。

赤龍社(弥山本宮)

赤龍社の正面左下に・・狛犬。

さらに石段を下りて赤龍社の扁額(へんがく)の架かった鳥居を潜ると、目の前に日宛社(弥山本社)の鳥居と階段。結界(けっかい)のしめ縄の下を通って境内へ。手水舎(ちょうずや)の横にプレハブの休憩所。その上にしつらえられた展望台に上る。遠景は少しもやっている。この時期としては13年ぶりと言われる黄砂も影響しているのか?

目の前に日宛社(弥山本社)の鳥居

「あるいて約3040分」

1128分。さぁ、いよいよ柏木山へ。例の「あるいて約3040分」の手作りの(しるべ)に従い、再出発。

雑木林と檜の造林の間を進む
 左手に雑木の林、右手に檜の造林の間の、木洩れ陽の差す道を、積もった落ち葉を靴でさながらラッセルして進む。まことに気持ちが良い。

GPS発信機を背負った犬に遭遇
GPSを背に

 1140分。分岐あり。左の杭名方面から、GPS発信機を背負ったグレーがかった茶褐色の猟犬が息せき切って走ってきた。吠えもせず、人なつっこいイイ()だ。猪猟(いのししりょう)か?犬を置いてまっすぐ上る。

12時。鞍部に降りる。

左に下れば杭名。まっすぐ上れば柏木山。右は通行止め。ここは、間違いやすい。柏木山へは、一旦、杭名方面にちょっと降りて、ターンするように急登をよじ上る。下り続けて、決して杭名方面に行かないように!

分岐点注意

落ち葉の積もった雑木の尾根道を幾度かアップダウンを繰り返しながら、徐々に山頂に迫る。先頭は、最高齢のMさんだ。今日は調子がいいみたい。あっけなく到着することもなく、さりとてきつすぎず、イイ山だ、イイ山だと唱えつつ、その背中を追う。

最高齢のMさん、先頭を行く。

1218分、こんもりした山頂に至る。標では「約3040分」となっていたが、50分を要したことになる。しかし、計画表を確認すると、所用時間は55分、安心する。

そこには、何かの瓶のケースらしき黄色の箱に厚い板を貼り付けたハンドメイドの椅子があり、弁当を摂るのに、まことに具合が良く、ゆったりと眺望を()でながら味わえた。感謝。

しっかり休み、6人で恒例の集合写真も撮り終え、135分に来た道を引き返す。

師走の山を満喫する!

柏木山からの光景

1320分には鞍部(あんぶ)へ下り立ち、35分には猟犬に出会った杭名方面との分岐に戻る。

1348分、日宛社の脇まで帰った。北の方角に太子山と白滝山、その先に三倉岳や大峰山の山容を望む。

三倉岳や大峰山が遠く望める。

計画では、弥山登山口~柏木山のピストンの筈が、前を行く二人の女性が赤龍社の方へは進まず、県道59号線の登山車道へと転ずる。急な下り坂を嫌ったのだろう、と後に従う者も異を唱えぬままに続いた。

ところが、これがなんと長い。九十九(つづら)折り(おり)のアスファルトの道が果てしなく続く。行き交う車も無い。復路(かえりみち)も先頭を歩くMさんだけは、スタスタと下り続け、はるか先だ。今日はどうしたのだろう。

15時、やっと下阿品のバス停前の分岐に戻って来た。そこから登山口の駐車場まで、さらに500㍍。1510分到着。結局、1時間20分を要した。ちなみに計画の往路(かえりみち)の所用時間は50分。6㎞は歩いただろうか?ご苦労様でした。

かくして、今年の登り納めは無事終了した。後期高齢者のグループとしては、健闘したと言えるだろうか。

言わずもがなだけど・・・。今日不参加のもうひとりのMさん、昨日わざわざ送ってくれた愛媛は中島の蜜柑をありがとう。出発の前に皆で分けたよ。濃厚でおいしかったぁ。最高齢のMさんが終始先頭を歩いた秘密は、好天と神仏のご加護、そしてこの蜜柑のお蔭かな?

最後に、『会のすべての皆さんに感謝し、来年も、今日のように頑張ろう!』とエールを送り、ラストライターとしてのペンを置くことにする。