Sunday, 18 December 2022

一峰寺山( Ippouji San 449m)(呉市大崎下島)

中本さんの寄稿です

 いっぽう寺山じさん(449m)         

 2022.12.11()

今日の山は、広島県呉市の大崎下島にある一峰寺山です。山頂には一峰寺水分神社と一等三角点があります。山頂直下にある展望台からは、本州から四国にかけて青く澄みきった海と大小の島々やそこに架かる橋など、瀬戸内の多島美が大パノラマとなって眼前に開けるとあって、その絶景に期待が膨らみます。今日の参加者は10(6、女4)、午後の予報がやや気になるもののまずまずの天気です。 

8:00商工センターを3台の車に分かれて出発。広島高速から広島呉道路に入り、呉ICを出て国道185号線を竹原方面に向かいます。川尻町小仁方から安芸灘大橋を渡り、「安芸灘とびしま海道」を快適に走ります。続いて蒲刈大橋、豊島大橋、豊浜大橋と海道7橋のうちの4つを渡って豊町久比地区に着きました。

本日は大長ミカン産地のミカンロードを登ります

登山口を大崎下島トンネル付近と決めていたので、久比港から「一峰寺公園」の案内標識に従って向かったのですが、狭い道に入って引き返すなど駐車場所を探すのに手間取り、結局2か所に分かれて駐車することになりました。私たちの2台は、ループ橋からミカン畑のそばを通って約1.5km、一峰寺公園への案内標識のある場所に駐車しました。

一峰寺公園への案内標識の近くからスタート

10:05 予定より30分遅れの登山開始です。ミカン畑の間の急坂を登って右折すると、私達が駐車した道の一段上に出ます。道幅が狭く勾配も急になりますが展望は開けてきて、眼下には久比の集落が、向かいの山にもミカン道路が何本も走っているのが見えます。正面からの日差しがまぶしく、汗ばんでくるのを感じながら歩きます。

山の急斜面にミカン畑が頂上まで伸びている

それにしても見上げるとあまりの急斜面、小さな石を積み重ね、はるか上まで続く段々畑の景観は感動ものです。「島のピラミッド」といわれるのがよくわかります。放棄されて錆びたモノラックや荒れたミカン小屋などが散見される中で、若木が植えられた新しそうな畑があるとなんとなくホッとします。

若木が植えられた畑

歩き始めて15分ほどで標識のある分岐があり左折します。この地点で、向こう側から来たもう1台のメンバー4名と合流しました。ミカン畑も消えて、本格的な林道歩きとなります。山陰でひんやりとした道、日が当たって明るい道が交互に訪れるつづら折りの坂道を登っていきます。分岐から30分ほどのカーブで一休み、木々の間から沖友の町や海が覗けました。

木々の少ないところから覗く久比の町

一息ついて再び山頂を目指します。木々の少ないところから覗く久比の町や岡村島につながる中の瀬戸橋、県境を跨ぐ岡村橋などの景色を楽しみながら登っていくと、広場の右手に「大長多目的保安林」の案内板があり、展望広場や休憩広場を示しています。その先に山道があり樹間から見える赤い花に誘われて登ってみると、古びたアスレチック広場があってたくさんの赤い花が咲いていました。ツバキか山茶花か?花の散り方からいうと山茶花かな。花を見ながら落葉の上を進んでいくと先ほどの車道に出ました。

古びたアスレチック広場、たくさんの赤い花がさいている

Tさん、ロープウエイにぶら下がって気持ち良く滑降!
 
 この車道を右に登っていくと山頂直下の展望台に行くのですが(これは後でわかった)、横切って向こう側の山道に入ります。「展望広場・一峰寺0.4km」の表示があります。林の中の緩やかな落葉の道を進んでいくと建物が見えてきます。東屋があり展望広場となっていますがほとんど展望はありません。さらに進むと一峰寺水分神社がありました。一等三角点があり、標高449mの一峰寺山山頂です。あらためて神社の正面に回り、鳥居をくぐって石段を登り参拝しました。1時間35分でした。

一峰寺水分神社

1155  石段を下り左に少し下ると舗装路に出ました。ここが登ってきた車道の終点で展望台が設けられています。この展望台からの景観はすばらしく、まさに「瀬戸内の多島美が大パノラマとなって」の絶景が広がっていました。

展望台と瀬戸内海島々

展望台からの景観 竹原方面

眼下にはミカンで有名な大長の町並みが見え、大崎下島と愛媛県の岡村島を三つの橋で結ぶ安芸灘オレンジラインが走っています。さらにその向こうには大崎上島や竹原発電所など竹原市方面が続き、右手遠方にはしまなみ海道の来島海峡大橋から愛媛県今治市が見渡せます。ひとしきりこの絶景を楽しんだあと集合写真をパチリ。楽しいお弁当タイムとなりましたが、ここで予報通りというべきか日差しがなくなり小雨がぱらついてきました。気温も下がってきたので早々に食事を済ませ、合羽を着るなど雨対策をして下山にかかります。

本日の参加者10名、ばっちり!

1235発 下山は登ってきた車道を下ります。少し下ったところにも望遠鏡を備えた展望台がありました。この展望台は四国の方を向いていて、四国方面の展望が開けるようですが今日は視界が良くありません。さらに下るとトイレがあり、立派な外観ですが今は使用されているのかどうか? そこから10分弱で、左右に山頂とアスレチック広場への山道入口があった場所まで下ります。天候も次第に回復し、展望を楽しみながら車道をひたすら下っていきます。やがて久比の集落が見えてきて駐車した場所に着きました。

山頂近くのウリハダカエデの紅葉がひときわ鮮やか!

下山は1時間10分でした。

 この日はとびしま海道でマラソン大会が開催されており、各所で多くのランナーを見かけました。そのせいで大長の町も混雑しており、御手洗地区の散策はあきらめてJA広島ゆたか「みかんあいらんど」で量り売りの大長みかんを買い、蒲刈の「であいの館蒲刈」でコーヒーを飲み、もちろん帰りの安芸灘大橋通行券を手に入れて帰途に着きました。

 

◎この日のマラソン大会について調べてみました。

大会名称は「とびしまウルトラマラニック 2022 in せとうち呉」

映画の舞台としても話題となった「安芸灘とびしま海道」の7つの島を巡り、

瀬戸内海の絶景と地元の特産品を堪能しながら、とびしまの自然・人・グルメを満喫し

て頂く大会

県民の浜をスタート・ゴールとし、安芸灘大橋と岡村島の姫子島神社の間の下蒲刈島、上蒲刈島、豊島、大崎下島を一周するコースで距離100km、制限時間16時間

大会顧問:広島県知事 湯崎英彦、呉市長 新原芳明

―とびしまウルトラマラニック実行委員会―

NHK「お好みワイド」や広島テレビ「テレビ派」でも紹介されました。2022年12月11日

  

Thursday, 1 December 2022

三段峡( ,広島県)散策(Walking in Sanndannkiyou )

 20221120

増田さん寄稿

 今日は国が認定している渓谷部門6つの特別名勝の一つ「三段峡」を歩きます。黒部、清津、大杉、奥入瀬、高千穂のビックネームに肩を並べる「三段峡」は安芸大田町を源流とする太田川の支流で聖湖から始まります。

 8時に商工センターを3台各3名乗車し9名 空は青く風はなく日頃の行いの良さに天の神さまがご褒美をくださったのでしょうか・・

 中国道戸河内ICを降りて三段峡水梨駐車場に到着は9;20分 標高550M 寒い感じです


紅葉と川原の白い石が目を見張るべく美しい。

 紅葉はほぼ終わり 地面一杯が紅葉しています。それでも訪れる人たちで賑わい駐車場はほぼ満杯です

9;30案内板に従い2段滝、猿飛方面に向い出発進行!


猿飛へ

  残り少ない紅葉がその彩を深めて、我々の目を楽しませてくれます。 

三段峡の絶景その1・紅葉の紅が一段とはえる

残り少ない紅葉

三段峡の絶景その2水に映える紅葉の風情


 半時間ほど歩いたところに「風鈴館跡」があります。車社会でなかった昭和の初めに大いに賑わった宿との案内に(然も有らん)と懐かしさを感じます。

三段峡の絶景その3風鈴館跡の標識



 「風鈴館」しゃれた名前の旅館、当時の地元のエリート達が、鉄道も自動車道路交通もあまり発達してない時代に、風光明媚なこの山間地に集った、一つの隠れ宿だったか?と偲ばれます。

三段峡の絶景その4冬支度

三段峡の絶景その5ミズナラの木


 ぽつりぽつり現れる紅葉の木の後に、すべて葉を落とした大木が立っています。珍しく銘板があり「ミズナラ」の説明があったのは嬉しい!

平地の(ミズナラ)の姿より逞しく孤高にそびえている姿に、この地の冬は相当厳しいものなのだろう


三段峡の絶景その6遊歩道と紅葉


三段峡の絶景その7猿飛と岩

猿が飛んだといわれる岩と岩の間を渡船


三段峡の絶景その8二段の滝 

 この滝がじっくり見える滝の手前の石の川原まで、渡し船で連れて行ってもらい、しばらくして同じ船が迎えに来てくれます。


三段峡の絶景その9・花のような紅葉


三段峡の絶景その10・隊列


三段峡の絶景その11・青い空と岩


三段峡の絶景その12・三段滝の案内板


三段峡の絶景その13・三段滝

みごとな三段滝



 三段滝をバックに、本日参加の晴れ子と晴れ夫君たちの一枚

三段峡の絶景その14・河川敷

 河川敷には大小の白い石が並び、川を様々の形に変え、渓谷美を形成しています。

三段滝の近くの河川敷でランチタイム

三段峡の絶景その15・岩を縫う川


三段峡の絶景その16・清流と紅葉


三段峡の絶景その17・パステルカラーの紅葉


三段峡の絶景その18・黄葉


三段峡の近くの道の駅「来夢堂」


 看板に、来夢館に使われた同じ「来夢」という名前の道の駅で一休み。

 三段峡の豪華な錦絵の峡谷の想いでを振り返って見ると、ここ三段峡は、なかなかの景観地で、もっと全国的にも知られて良い有数の名峡谷だと実感しながら・・・、まこと、ここ「三段峡」は、国が認定している渓谷部門6つの特別名勝地の一つであることを改めて思いました。

 

Friday, 11 November 2022

広島県・道後山(Dougoyama、1,268mh)岩樋山(Iwahiyama、1271mh)

2022116日(日)

本日は、県北の道後山、岩樋山。これらの山はどちらも頂上が丸くなだらかに山裾が広がって、登山道の傾斜や山の高低差も比較的低く、高年齢の我々にも、山にあまり登ってない人や子供でも少し頑張れば、登れて、頂上からの景色を充分に楽しめる優しい山です。


本日の参加者、7名、内2人の晴れ女さんのおかげで、空っとした素晴らしいお天気になりました

青空に雲がところどころに浮かぶ風景、日差しもたっぷり、山の頂からの景色は抜群に良く、紅葉の秋山の散策をたっぷり味わえました。

スキー場のゲレンデの最上段を登り切ったところに、月見ヶ丘駐車場があり、そこに車を止めて出発の支度をし、行こうとしたら、近くの登山口にはに大きな熊の絵の看板があり、「この辺りは熊が出没するので注意」とあります。早速、熊にこちらの存在を知らせる鈴をぶら下げて、最初の山、岩樋山(いわひやま 1271m)に向け出発です。


   出発地点の高度は1,000m以上、この辺の気温は1213度ぐらいで、やや、ヒヤッとしてちょっと低めですが、しばらく歩くと気になりません。

落ち葉が山道に積もって、赤茶色のフワフワとした絨毯の上を歩く感じです。

  岩樋山は道後山と高さが、ほぼ同じ、こんもりとした丸い山ですが、斜めに山頂までの道が続いて、登りやすい。


   最初は雑木林を進み、ところどころ紅葉が見られるのですが、時期的には、少しここに訪れるのが一週間遅かったようです。ただ、ここの秋の紅葉の美しい雰囲気は十分味わえます。

   しばらく山肌を斜めに登って行くと、視界がひらけ、西側に県民の森の池の段、吾妻山、立烏帽子山、比婆山等の山々が一望です。

   斜めの坂を上るきると、そこは岩樋山(いわひやま、1271m)の頂上で、頂上を示すポールが立って、それを中心に円形の頂上広場がひろがっています。

 ここから、見える景色は抜群です。遠くは日本海、鳥取県の弓ヶ浜や大山も見えます。



  目の前には、東側に丸い道後山が手に取るように見え、頂上に向かって登山道が続いているのがわかります


 しばらく、岩樋山からの景色を楽しんで、黒く柔らかい粘土質の山道を下り道後山に足をむけます。ちょっと擦りやすい。


   月見が丘へ近道の分岐を過ぎ、大池分岐を右に進み、そこから大池を通って、道後山頂上を目指しますの。 

    大池には水をたたえた池があります。昔はこの辺りでは砂鉄を採取し、この池で精製して鉄を作っていたと伝えられています。

  このあたりの山々には高い樹木が無い、丸い山が多いのは、山の樹木を製鉄のため燃料として燃やしてしまったからでしょうか。


  道後山の頂上に続く大池からのコースの東側の山も、同じように山頂は樹木がありません。12時過ぎに、道後山(1268m)頂上に到着です。

  頂上は平らな草原で、視界が360度見渡せる、大パノラマの景色が開けています。沢山の登山客がすでに到着して、昼食を楽しんでいます。

 近くにおられた登山客のご夫婦にお願いして、登頂記念のシャッターを押してもらいました。


 記念写真を撮り終えたら、待望の昼食タイム、膝の高さぐらいの草むらに囲われた平地の間に輪になって弁当を開きます。
 日差しもあり、風もないポカポカした陽気の中、周辺の景色を楽しみながらの昼食は最高です。
 食後のおやつや、果物カキなどの差し入れを沢山いただき、差し入れして頂いた方に大変感謝です。ありがとうございました。

 今日は、天気も良く、風もない暖かい日で、広島市内からバスでこられた団体のグループもあり、今日の道後山頂上はめったにない風景で、かなりの登山客で賑わっていました。


 中には親子で登って来られた家族グループも見かけました。


 下山は、岩樋山の方角へ続いている道を進み、昔はこの辺りでは牛が放牧されていたようで、その牛囲いの岩が積み重ねてある傍らを通り、月見が丘への近道コースを回りました。



 今日の道後山、岩樋山、登山は、秋の柔らかい日差しの中、青い空、風もなく、ポカポカした好条件に恵まれ、なだらかな山肌と周りの景色は最高でした。山道の周りに残っている、紅葉と周りの熊笹や立ち木の風情を満喫しながら下山しました。 完