Wednesday 14 September 2016

剣山・石鎚山

2016年9月2日 剣山・次郎岌

四国の山には久しぶりの遠征です。今回の参加者は10人です。

「剣山」 名前はいかめしく、高度も1955mで四国では石鎚山に次ぐ高い山ですが、比較的に登りやすいポピュラーな山です。

剣山から、次郎岌を望む

頂上はなだらかな丸い丘で、そこから、天気の良い日には弟山の次郎岌をはじめ、四国の雄大な連山が数々見え、大変見晴らしの良い山頂です。

剣山は別名「太郎岌」と呼ばれ、その南西にちょっと低い、同じような丸い山が「次郎岌」です。
天気の良い日に、剣山から次郎岌までの稜線に沿った山道を歩く時は、まるで、天空のプロムナードを歩いているような最高の気分になります。

この剣山に登山リフトができてからは、家族連れなど手軽に登山が楽しめ、人気の山になったということです。

今回、我々も、時間の関係でこの登山リフトに大いにお世話になることにしました。

広島を9月2日の早朝に出発し、山陽道から倉敷、瀬戸大橋をへて、坂出JCT、川之江、徳島道から、美馬IC、そして、登山口の見ノ越駐車場まで、6時間少々のドライブです。

当初の予定では、出発日の2日は、揖屋村や、吉野の奥の平家屋敷などを観光をして、剣山登山口の「ラフォーレつるぎ山」に宿泊し、次の日の早朝から登る予定でしたが、急に、台風12号が鹿児島の南にあって、北上し、接近する予報のため、3日の天気があやしくなりそうなので、急きょ、出発時に登山計画を前倒しし、剣山は初日に、登ることしました。

登山口の見ノ越の駐車場には、正午過ぎに到着。コンビニで買った弁当を車の中で頬張り、駐車場の隣の見ノ越駅から登山リフトに乗り込みます。
本来は、このコース、登山リフトは使わずに登る予定でしたが、時間の都合上、止むを得ずということになりました。
登山リフトに乗って、前方は剣山

リフトの終点駅西島までは15分、天気もまだ上々で、のんびりと周辺の山の景色を楽しみながら、リフトにぶら下がって下りました。ラクチン!ラクチン!

ロープウエーから眺める絶景 (正面は丸笹山)

本日の天気は素晴しい。心地良い夏山の風と日差しを受けながら、いっきに、1700mの西島駅に到着。ここから、本格的山登りを開始です。

刀掛の松の祠
山頂には、2時半ごろに到着。劔山本宮宝蔵石神社と頂上ヒュッテがあり、ヒュッテには宿泊できる。登山スタイルでなくても、リフトで登って一泊できるのも、山を楽しむにはお手軽なのか、リフトに乗る人の中には、登山スタイルでない人も登っていました。
剣山本宮宝蔵石神社の鳥居をくぐると頂上ヒュッテがある。

山の名前は剣だが、山の形状は比較的丸いなだらかなスロープになっている。
ヒュッテの裏には、山頂の笹などの植物の保護のため木のデッキと木の通路(木道)が敷いてあり、滑り止めが施されて、歩きやすい。
剣山山頂、歩きやすい木道が続く
その木道を登り、頂上に着く。365度の視界が開ける、空は青い空と雲がたなびき、絶好の登頂記念日。台風の影響か風がキツイ、帽子を飛ばされないよう、しっかり押さえて、記念写真をパチリ。
剣山(1930m)の杭を中心に記念のスナップ


南西の方角に次郎岌(1930m)がその丸い姿を見せ、そこまでの稜線の尾根道が四国笹の中に一本くっきりと続いて、我々を招いています。
次郎岌までの道筋が尾根に沿って伸びる
頂上から300m下がったところの二つの山の鞍部に分かれ道があり、健脚組と剣山の自然鑑賞組の二班に分かれ、それぞれのコースに向かいます。

健脚組は次郎岌をめざして、尾根道を真っ直ぐに登っていきます。ここから、次郎岌の山頂まで行って帰って往復約1.5時間と、近くの登山客の話を聞いて、チャレンジすることにします。
トリカブトが満開、鮮やかな紫の花が美しい貴婦人のようです

自然鑑賞組は剣山と次郎岌の鞍部から下山道に進み、咲き誇る紫のトリカブトの花をめで、大剣神社の御神水を汲み、剣山のおかげを頂いたり、剣山と平家物語の伝説に心を馳せながら、あたりを探索しました。
大剣神社の御神水(おしきみず)
西島駅の近くの展望台から、健脚組の頂上へ立った様子を、拝観料10円の望遠鏡で見ながら応援です。
黙々と次郎岌を目指す、健脚組の一行
10円の望遠鏡の場所から約1.5Km

望遠鏡の中の、次郎岌の山頂での健脚組6人のシルエット
健脚組は、見ノ越駐車場へ帰ってきたのが、4時半でしたが、皆さんの感想は、一様に、「良かった!素晴らしかった」の連発でした。
次郎岌の山頂標識だ!
健脚組の面々に、拍手!^^
次郎岌の山頂(1929m)にて、後方に剣山

 見ノ越駐車場に4時半過ぎに下山し、近くのロッジ「ラフォーレつるぎ山」で汗を流し、おいしい鍋をつつきながら、ビールやジュースで乾杯。本日の剣山、および次郎岌の登頂成功を祝いました。

9月3日 石鎚山

 二日目、「ラホーレつるぎ山」を早朝に出発、吉野川の河流にそって狭い、曲がりくねった439号線(別名:酷道)を走り抜け、大歩危、大豊、早明浦ダム、長沢ダム、瓶ケ森林道を分岐道を走る。
途中、大豊ICの近くで、同じ個所に交通事故(事件)による渋滞に一時間半以上も待たされ、ロスとなりました。

 そこから、さらに道幅の狭い、カーブの多い酷道を2時間半以上も運転し、無事クリヤーした。運転されたNさんとTさんには大感謝です。

土小屋の「国民宿舎石鎚」には13時前に到着。

 石鎚には、その日に登って帰るとどのくらいの時間になるか、宿の方に聞いたら、石鎚山の山頂の神社までは往復4時間ということで、なんとか夕方までには間に合うようなので、出かけることにしました。ただ、景色は、雨雲が深く立ち込め、眺望ほとんど望めないようです。
雨は降ったり止んだり、時々強い風が山の稜線に吹き付ける
台風の影響で雨が本格的に降り始めます。雨は小降りだが、雨合羽を持っている者で、どうしても行きたいと思っている希望者だけが参加することにします。 5人の参加者で出発です。
土小屋から、30分ぐらいの登山道

この遠征に初参加のMさんも、持参した雨合羽と傘をさして、途中までの参加となりました。この雨合羽は、実は奥さんの心遣いだそうで、奥さんへの雨合羽の使用報告と話題ができました。

雨は小降りで気にならない程度でしたが、視界は霧と雲に覆われ、ほとんど遠くは見えません。

山道は、ずっと緩やかな傾斜が続いて、何年か前に来た時と変わらないが、山登りのボリュームは
結構、依然感じたよりは、結構あると感じました。
五葉松休憩地

木道が良く整備されている
とこどころに、木の丸太を組み合わせた木道があり、滑落などを防止できるよう、整備されている。雨に濡れているので、やや滑りやすい。
右上にカエルが隠れています。


途中、登山道に、大きなカエルがノッソリと鎮座して、身じろぎもしない。 そのカエルの大きさは、普通のヒキガエルより5倍~6倍大きく、近寄っても逃げる気配なし。

二の鎖場入口の鳥居

 二の鎖元小屋に到着。鎖を登るには、雨で鎖が濡れており危ないということで・・・、ただ、鎖を伝わって登るにはかなりハードそうなので、登らなくても良いことになれば、内心ホットしますが・・・
鎖場での各人のポーズをご覧ください。
 
Nさん
Yさん

Tさん
よし! 登るぞ!

 Yさんが、鎖は、雨のため滑りやすいと忠告、結局、迂回路を進むことにしました。
迂回路は、山頂まで、後500mの看板があり、軽い気分で登っていくと、鉄の金網と枠で作ってある階段が延々と続き、登っても登っても、階段が続き、登っていくうちに、息切れがして、意外にもハードなコースでした。
弥山山頂は石鎚山の境内で、記念写真


想像以上に、階段が続いたので、雨合羽の中は汗びっしょりで、雨具の衣がまとわりついて、足を上げにくく、気分的に力が萎えてしまいそうです。やっと霧の中に、山頂の石鎚神社がぼんやり見えて、何とか到着したというよりは、たどり着いた感じです。

また、来ることができました

石鎚山には信仰の山でもあり、弥山には、石鎚神社が祀ってある。本日もこの雨の中、数人の修験道者を見かけました。自分もお賽銭を入れ、ご神水を買って帰りました。

 帰りは、辛かった登りの階段を下りました。
頂上付近の階段は、主に鉄製で、5m間隔の建築工事の足場の渡り橋のような構造です。手摺りと、足元には金網がはってあり、滑らないようしてありますが、外側には手すりがありません。注意しながら下ります。

気分的余裕で、周りの景色楽しみながらといっても、雲と霧の中だが、足下は断崖となっており、雲上の上を散歩している感じです。

帰りの山道は、雨の中、往路で見たカエルや色のついたカエルを数匹見かける。デカイ!
国民宿舎石鎚には、五時半に到着。即風呂に入ってサッパリしました。
石鎚山から、土小屋への尾根ルートを下山

雨の中でしたが、そのなかでもやはり、石鎚山は味のある、そして登りごたえのある山でした。

 今回の山行きは、不順な天候と、途中の交通アクシデントに左右され、時間的なロスもありましたが、参加していただいた、皆さんの臨機応変の判断及び決断と実行力により、概ね、最初に思っていた山行きの成果を達成できたことに感謝します。

楽しい、四国剣山、石鎚山の遠征でした! 有難うございました。



初日の珍しい遭遇ハプニング

  初日の朝、徳島道から、美馬ICを下りて、付近の道の駅に寄ったところ、ひと昔前(平成6年)に、テレビコマーシャルで、「キューサイ青汁」のテレビコマーシャルに出演、「まずい!もう一杯!」と叫んでコップをかざしていた、白髪のテレビタレントの八名信夫さんに遭遇。BS番組の、四国ロケ中、気軽に、我々のグループ写真に入ってくれた。

皆で、記念撮影。
青のジャケットにサングラスの人物がタレントの八名信夫さん




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