Saturday 18 March 2023

歓喜山(Kangiyama)262.5m •平家山(Heikeyama)382.6m •烏帽子形山(Ebosikatayama)343.0m  縦走


 今回は高木さんの寄稿

2023年312日(日)

 今日は竹原市忠海の黒滝山白滝山の西に聳える歓喜山~平家山~烏帽子形山の縦走です。

烏帽子形山から(中央)平家山歓(右)歓喜山を望む

 天気予報は曇りのち雨 でも雨は夜みたいなので決行 気温は20℃予想 暑そうです。

 参加者6名(M4 W2)車2台で広島を8:00出発 山陽道河内ICから県道を南へ一直線、竹原市海沿いの国道185号を東進して忠海の「エデンの海」駐車場着9:20

 広いのかと思っていたが駐車10台余りのこじんまりとした駐車場。でも石碑が建てられ展望台も設置されたきれいな所。

海岸通りにある忠海の「エデンの海」の駐車場

「エデンの海」由来;(忠海の高校教師だった作家の若月慧の小説、「エデンの海」が映画化され、ここがロケ地となったことからこの風光明媚な瀬戸内の海がエデンの海と呼ばれているそうです。)

 予定ではこのまま山へ向かうところでしたが烏帽子形山から下りて駐車場まで舗装路を1時間歩かなくてはいけない。それは難儀ということで、Ñさんが下り口に空き地を見つけて車1台を回しました。

 そんなわけで少し遅れて「エデンの海」駐車場を出発9:45 国道185号を東へ、右手にきらきらした海、釣舟がうかび、沖合遠くに阿波島、大崎下島上島、ウサギと毒ガスで有名な大久野島、大三島しまなみを眺めながらのんびり行く。

忠海高校を左、彼方に歓喜山の山影?

 左に忠海高校を、右にJAの段ボール工場を見て進み、見上げると忠海高校の後ろにこれから登る歓喜山が聳えている。国道を左に折れ山側へ入って行く。

 あちらこちら白っぽい梅の花、干上がってしまった溜池のそばを過ぎて最終民家の納屋の角に見落としそうな小さな歓喜山登山口の案内があった。


白い、梅の花が道中を楽しませてくれる

10:10

 両側小笹の道を登っていくと、中電の鉄塔送電線用の道分岐があり、右に折れ進むと一気に急斜面となって息が切れる。胸突八丁だ。5分ぐらいで稜線に上がりホッと一息。

ホッ‼と一息

 広い尾根道が真っすぐ延びて樹林帯が続く。途中ツバキの花が道の中にたくさん落下して赤い絨毯のよう。

結構急な道を登ってやっと送電線用鉄塔に着く。

尾根道に入る

椿の花の赤が、山道に彩りを

険しい登り道が続く

10:40 

(Tさんより果物の差し入れ 感謝です)ここでは展望があり北東に以前登ったことのある白滝山、黒滝山、南東に忠海の町並みが望める。さらに急坂を登り途中歓喜山と平家山方面への分岐を過ぎ、しばらく登って「歓喜山」山頂到着。

歓喜山に到着、やれやれ

10;50

 樹林の中で眺望なし(歓喜山のかんの字が違う観喜山の標識が掛かっていた)

歓喜山の字が観喜山に・・・

 平家山へ 山頂から激下り 猛烈な直下り 真砂土で滑り落ちないように木々につかまりながら、まだ下りまだ下りとどんどん下って15分 やっと鞍部に下りてそこから登り返して本日2本目の鉄塔に着いた。

中電の2本目の鉄塔
11;15

 さらに10分登り「滝の観音」分岐のあるピークに達する。そこからの下り坂で、平家山が聳えているのが見える。まだまだ先です。鞍部からまた急坂を登り返し、所々薄く瀬戸内海が見え隠れする道を登ってやっと「東平家山」展望岩=山頂に着く 

展望岩で、絶景を眺めながらのランチタイム!

12:10 

 展望岩は滑り落ちそうですぐ上の山頂から180度の絶景を望む。正面に歩いてきた峰々、東に黒滝山、白滝山、西側眼下には竹原火力発電所、沖に瀬戸内海に浮かぶ大久野島などの島々。一番の景色です。ここでこの展望を楽しみながら待望の昼食タイム。5月に予定の隠岐の島遠征の最終計画について話合いをする。

眼下の瀬戸内海の景色も楽しめる

平家山山頂へ」

 少し下り「平家の滝」分岐を過ぎ登り返して「平家山」山頂到着。 

13;10

 ヒコバエの名を記した看板があり展望はほとんどないが、本郷町方面が少し望める。

平家山の三角点のこの場所に、平家の見張り場所があったと伝えられている。

  次は烏帽子形山を目指します。緩やかに下って行き平家の滝への分岐を過ぎて本日3番目の鉄塔、落ちそうな大岩を見てさらに下って行くと彼方に送電線鉄塔が立つ烏帽子形山が見える。

ちょっと押せば、落ちそうな大岩

 まだまだ道半ばですか やがて道は滑りやすい真砂土のザレ場の下り急坂となり一気に高度を下げて行く。鎖や木々を掴んで転ばぬように下りて行くと、鞍部に小さな村境の石碑。

烏帽子形山まで、谷を越え、もう一登り

イノシシのヌタ場

 道は再び登りとなり大きなイノシシのヌタ場を過ぎ、分岐を過ぎてロープの張られた急坂を上がって尾根道に出る。道は木の根っこが張ってコブみたいになり歩きにくい。道が急坂になり賽峠分岐を過ぎてしばらく登って行くと突然本日4番目の鉄塔が現れた。 「烏帽子形山」山頂到着 

14;10 平家山から1時間。 

鉄塔の下で、メンバーの記念写真

 ここで集合記念撮影; この鉄塔から送電線が下に張り巡らされて割と壮観。頂上からも眺めはいいが下っていくといくつかの絶好の展望岩があり、歩いてきた山々や瀬戸内の島々の絶景が望める。

 展望岩の終わりのころ、大きな岩が立っておりこれが烏帽子に見えなくもない。烏帽子形山のいわれでしょうか?

中央の尖った石は烏帽子形?

 さて ここからまた岩場の激下りが始まります。 滑り落ちないように木々につかまりながら急坂を下りて行くと途中で本郷の吉川和博さんという方に出会いました。この縦走路一帯を2012年から一人で整備されているそうで、案内板や登山道がしっかりしているのも納得。凄いですね、感謝。その話を拝聴していると長くなりそうで途中で切り上げて下山開始。

右の平家山から烏帽子形山に至る稜線を走破

 やがてなだらかな道が続き民家の奥の烏帽子形山登山口に下りてきた。

15;15 

 縦走中他の登山者には全く出会わなかった。 急登、急坂、激下りの連続でかなり疲れました。

下山の途中で見かけた小象さん。「お疲れさん!」と、

 ここからエデンの海駐車場まで一時間歩くと倒れそう、車を1台回しておいて良かったです。

 昨年の呉娑々宇山、先月の大星山の長距離に続き、山の会らしい縦走だったように感じます。

竹原道の駅に寄り、広島5時半帰着。

Thursday 2 March 2023

大星山(Oobosiyama、438mh)山口県柳井市

  

 大星山  2023年2月26日

今回の寄稿は松浦さん

大星山を目指して

今回は山口県南東部にあり、風力発電の風車の迫力と、瀬戸内海のエーゲ海とも称され、美しい島々を一望できる標高438mの大星山を目指します。

山の稜線に風力発電の風車が6基

8時40分 薄曇りで肌寒い中、商工センターを9名で玖珂インターから県道72号を進み伊保庄郵便局近くの海岸にある柳井市駐車場まで走ります。

駐車場から、早春の田園畑の道を進む

10時 周防大島を眺めながら海岸線を少し進み、右に折れると正面に6基の風車が廻る山々が目に入ります。平坦な畑の中の道を小川にそって歩きます。川土手につくしをみつけ春の訪れを感じます。

川沿いの土手には土筆が

 麓の坂道にさしかかり、民家の点在する道を10分ほど歩いていくと右に山道があり、竹林のトンネルを登ります。視界が開け小さなミカン畑が見えたところで、スマホの地図を見比べて歩いていたNさんが道の間違いに気づき、それぞれもとの道に引き返しました。

竹林のトンネルを過ぎると・・・

福井の集落を再び歩いていくと民家が多くなり、更に進むと民家の途切れる所が分岐で、その右が今回の登山道の入り口でした。     今度は大丈夫

水仙と菜の花が、お出迎え!

棚田の間の道を登っていくと、水仙と菜の花畑が皆なの目にとまります。後ろには穏やかな海に浮かぶ島の景色がみられます。

小さな橋を渡り、かなりの上り坂を進むと、風車が迫ってきます。

最後の一軒家

 最後の一軒家を過ぎると休耕田が続き牛の放牧がおこなわれていました。好奇心旺盛で元気な子牛が走り寄ってきました。

牛の放牧地、棚田の上には、子牛が・・・

以前はたくさんいたが、そこの牧場主さんが高齢になり今は4頭しかいないとのことでした。

林道に入ります

 道は休耕田が終わり、檜林の林道にさしかかります。登り口から何か所も目にし、気になっていた看板を見ると、(わなに注意、はこわな1か所、くくりわな4か所)と書いていました。

”わなに”注意!の看板

山道を右に左に折れながら、ひたすら登るとスカイラインに合流しました。 

大島が見えます

頂上も近いと感じ、10分ほど車道を登ると、右に大星山展望台の看板があり、左後ろには風車があり、巨大なプロペラがユックリ回っているのが見え、びっくりしました。

頂上付近の巨大な風車


展望台の横の風車を下から見上げる

12時35分 展望台到着、360度のパノラマと大迫力の風車(高さ100m、プロペラ直径70m)と素晴らしい瀬戸内の眺めです。



西南方面
祝島から国東半島まで

    祝島から室津方面、遠くにはうっすらと九州国東半島、小島が美しくちりばめられて正に絶景、ずうっと眺めておれます

           (黄金色に染まる夕暮れ時はさらに美しく変身するのだろう)

東方面          

大島、広島方面

    広島の島々、大島大橋と目前に迫る周防大島、海の向こうのはるかなたは、

   四国の山々です。    

北方面  

田布施町、柳井市方面

           烏帽子岳を中心に左右の山々が見渡せ、左下には田布施川の流れが見られます。

 いつものように女性陣からの差し入れを頂きながら楽しい食事をすませたのち

5月の「岐の島」遠征のスケジュール確認をし、写真撮影です。

           Nさんいつもスケジュール作成ありがとうございます。)

 

大星山の標高438mの看板の横で

下山開始前に、山頂の近くの箕山には、地元や一部の方には軍神として崇められている神武天皇が祭ってある祠に、参詣して山を下りました。

神武天皇さんがこの山頂に立ち寄られたとか

鳥居がありその先には…

箕山の神武天皇を祀ってある祠

13時50分 箕山経由で登ってきた道を下山開始。久しぶりだったことに加え、

距離11km(25000歩)と、わたしとしては長い距離で大変、足が疲れました。 

16時着 車でも登れ、素晴らしい景色が見られる山なのに登山する人が少ないのが意外でした。