Sunday, 22 November 2020

亀ケ岳 Kamegatake(広島県府中市)

                                              今回は香口さんの寄稿です

今回は府中市の亀ケ岳への山行です。歴史の詰まった山のようで楽しみです。

車で山陽自動車道を走り久井ICで下り、486号を東に進み、剣先橋交差点を左折し府中市立公園の駐車場に向う。 

高速道の東広島市辺りではこの季節ならではの霧が幻想的な風景を醸し出ている。

府中市公園の駐車場に到着しN氏と連絡を取ると、少し奥の隣の駐車場にいるとの事でそちらに移動する。

文芸のこみちから登り始める

まずは文芸のこみちから登り始める(10:04)。この道は府中八幡神社への参道で、両側には歌碑が並んでいる。

府中八幡神社に通ずる参道

高齢の女性が一人で登っておられ話し掛けると、そろそろ紅葉が綺麗になったかと思い来たとのこと。

市民に親しまれているのだと思われます。健康づくりにはこのように気軽に楽しめる公園が一番ですね。

八幡神社前では見事な紅葉を堪能する。先程の女性も喜ばれるだろう。

八幡神社の鳥居前と紅葉
 
八幡神社は室町時代山名氏の目代宮田備後守が八ツ尾城の守護神として創建したとのこと。 

八幡神社社殿

ここからがいよいよ山道だ。まずは階段に取り掛かる。登り口には健康の道100選とあり、頂上まで82キロカロリーとある。 

ここから山道、妙見社に向かって階段を上ります

途中、早午明神の祠があり、忘れものの傘か急な雨用に用意してある傘なのか解らぬが傘があり、管理者の優しさが感じられる。 

早馬明神の祠の横に?傘が・・

ジグザク道で高度を稼ぎ妙見社へと進むが、綺麗に整備された道なので登り易い。

妙見社(10:54)は室町時代末期山名氏が、妙見菩薩は国土を守るのに優れ人民安楽の功徳を施す開運の菩薩とされ、 又武家の守護神・軍神としても広く尊敬されていたため北辰妙見菩薩を城内に勧進したものだとのことです。

妙見社、開運の菩薩様がまつられている


ここからは府中市が一望でき防御の砦の役目を担ったのかも・・。

府中市を一望

妙見社の横から八ツ尾城があった八尾山経由で七つ池方面に向うが、途中郭と思しき平な場所や掘り切りらしい城跡の痕跡は残っている。八ツ尾城址を歩く時は道標はしっかりしているものの道は正に山道だ。

車道を横切り又山道に入り龍王山の展望台へ向うのだが、その山道は厳しそうなので車道を遠回りし展望所に向う。

大蛇伝説のある七ツ池の一番南の小さい平岩池に到着(11:58)。ここが展望台への分岐点、

七つ池の一番南の平岩池
 

腹も空いて来たので旗建山城址は止めにして昼食を取るため展望台に向う。

この先に竜王山展望台へ

展望台にて食事し荷物は軽くなるが体は重くなる。展望地から北に亀ケ岳山頂が見える。 

亀ケ岳山頂はすぐそこです

展望台から少し池の方に戻り亀ケ岳山頂を目指す。山頂に到着し(13:05)集合写真を撮り、 一息つき下山する。

青空の亀ケ山頂での一枚

登った道を引き返し、展望台の下を青目寺へと向う。すると早速たかおがみ祠がある。

たかおがみ祠
 

たかおがみ神は水を司る神さんなので七つ池の水が少なくなったら雨乞いのお祈りでもされたのだろうか・・。

順調に歩を進め鉄塔に出るが、鉄塔からの道が中電の人の鉄塔の保守管理用の道みたいで殆ど道無き道・・、尻餅もつかず良く林道に出たもんだ。

殆ど道無き道・・尻餅もつかず

ここに出てきました


青目寺は開基が813年で屋島寺の青目上人によるもので、元は七つ池辺りの山上に

四坊山腹に十一坊を従えていたとの事。

青目寺、青目上人により813年開基

今は道から少し奥まった所に小さい本堂と庫裏があり、平安時代等の仏像が安置してあるそうだ。

青目寺を過ぎると今度は日吉神社がある。平成25年に1200年大祭を催したとの石碑があり、これも古い。 

日吉神社

神社入口の鳥居が二つ並んでいて、一つは石造りの割合良く目にするもので他方は木でできた今迄見た事もない形のものだ。 

神社入口の二つの鳥居

少し歩くと又諏訪神社がある。諏訪神社は水の守護神で五穀豊穣祈る神なので五穀豊穣を願ったのだろう。 

諏訪神社頂の入り口


振り返れば歩いて来た亀ケ岳が見える。 

振り返れば亀ケ岳

駐車場へは旗建山城址は飛ばしたので計画より少し早く到着(15:10)するが、

帰り道の駅に寄り道したのでコムへの到着は計画(17:25)どおりとなった。

今回は平安・室町に思いを馳せながら歩く山道と、下山路での落葉で道なき道を滑りそうになって歩いたのが印象に残った。

 

山はいろいろあるから良いよねー。 

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