Thursday, 28 September 2023

呉娑々宇山(GoSaSouZan 682.2mh)


今回は中本さんの寄稿です。

2023.9.24()

 今日の山は、広島市東北部にあり各所から仰ぎ見られる呉娑々宇山です。登山コースはいくつもあり、私たちの会も昨年10月には水分峡から岩屋観音跡、高尾山を経て山頂へのコースで登っていますが、今回は、広島県緑化センター西ゲートから藤ヶ丸山を経て呉娑々宇山というコースをピストンです。

危険な高温がいつまでも続き記録的な夏となった今年、そんな中で今日はやっと訪れた秋を感じさせるさわやかな天気になりました。ただ気温は今日も高くなりそうです。呉娑々宇山は当会でもこれまで何度も計画されていますが、私個人は天候不良による中止も含めて一度も参加できていないので、今日は楽しみにしています。参加者は8(5、女3) 

広島県緑化センターの第五駐車場から出発


9:40 西ゲート横の5駐車場から予定より20分遅れでスタートしました。いきなりの木段急坂が始まります。20214月に、緑化センターを取り囲むように在る三本木山・藤ヶ丸山・立石山を巡ったのですが、その時の藤ヶ丸山への急直登は予想外に厳しかったという記憶が残っています。

登山道に大きな岩が現れた

 25分ほど登ったところの山頂まで300m地点、この辺りからところどころに大きな岩が現れます。あちこちにこの時期らしくいろいろなキノコも顔を出しています。まっすぐに伸びた杉や檜が目立つ中で、独自の形を見せている松の木が面白い。立石山方面への分岐を過ぎると約5分で藤ヶ丸山山頂到着です。10:25でした。

松の独自の形が面白い!

腰掛風のキノコ

また、新たな岩があらわれる。

松が面白い

山頂は一部が開けていて南は広島湾、北は阿武山から可部方面が覗けます。「あ 、れっ、黄金山の上に建物がある!」と思ったら、その向こうにあるG7首脳会議があったプリンスホテルの上部分でした()

藤ヶ丸山山頂からの眺め、中央の黄金山の山頂に白いのっぽの建物?

10分ほど休憩した後、呉娑々宇山に向かいます。これまでと違って低木の林のなか、ジグザグ道を下っていくとここでも次々と面白いキノコが見られました。


ところどころに面白いキノコが…

藤ヶ丸山山頂からのコースにある案内標識の設置者は広島市森林公園となっており、それぞれにアルファベットが表示されています。園内マップと連動しているのでしょう。

雑木林を30分ほど歩いたところで、電柱の周辺が伐採されケーブルが横切る展望地に出ました。北側が開けており、やはり八木から可部地区が見渡せます。一息入れて前に進みます。

「みはらしの丘」からの眺望

 15分で「みはらしの丘」と記した柱の立つ展望地に着きました。ここは北側の福田・馬木地区や吉和冠山方面から白木山までの山々がぐるり遠望できます。そしてここには「呉娑々宇山展望案内」と記した大茶臼山から白木山までを示す案内板があるのですが、これが長年のホコリやコケなどでほとんど読めないほど汚れていました。そこでボランティア精神あふれる?我が会のメンバー、一人がティッシュで案内板を拭きだすとまた一人が参加し、ウエットティッシュを差し出す者、周りで囃し立てる者など結局皆で案内の内容がわかるまでに磨き上げたのです。やりました!

呉娑々宇山展望案内」、清掃ボランティアの手でピカピカ

 ひとしきり盛り上がった後、呉娑々宇山へ向かいます。そこから20分弱で目指す呉娑々宇山山頂に着きました。藤ヶ丸山からのアップダウンを繰り返す尾根道で1時間15分かかったことになり、結局予定よりは1時間強遅れて到着です。
頂上の電波塔
 頂上には電波塔が建っており山頂広場には二等三角点がありますが、木立に囲まれて眺望には恵まれていません。計画では昨年同様この先のバクチ岩での昼食としていましたが、岩の上は日が当たって暑そうなのでこの山頂で弁当を広げることにしました。

呉娑々宇山山頂上で記念の一枚

12:30  40分の昼食・休憩の後、絶景、眺望を求めてバクチ岩に向かいます。15分ほどでその昔山賊が岩の上でバクチを打ったというバクチ岩に着きました。平らな大きな岩の上から眺めると、広島市街から広島湾、江田島、能美島、似島、宮島など期待した眺望が広がっています。藤ヶ丸山から見たプリンスホテルもしっかりと見えました。

バクチ岩からの眺め
バクチ岩

12:55 10分ほど絶景を楽しんだ後は来た道を引き返します。

20分で電波塔、そして呉娑々宇山山頂、それを過ぎると

藤ヶ丸山へ戻る尾根道の左側には沿うように舗装された林道が覗いています。案内板を磨いたみはらしの丘、ケーブルが横切る展望地と、来た道をたどっていきます。

思えば今日のコースはずっと木立の中の歩きで、直射日光に照らされる所はほとんどありません。夏場でも比較的歩きやすいコースなのかなと思いました。藤ヶ丸山までの道の両側にはツツジの木が立ち並び、その時期にはみごとなツツジ街道となるのではと想像できます。

ツツジ街道(その時期には見事な…)

 1422 藤ヶ丸山まで戻ってきました。ここからは苦手な下りです。それもかなりの急坂が続くので慎重に降りていきます。そして15時ちょうど、緑化センター第5駐車場に無事帰ってきました。

藤ヶ丸山の上り下りは少々辛かったものの、初めての呉娑々宇山で各所での眺望を楽しみ、何より絶好の山日和に恵まれてさわやかな山歩きができました。