Sunday 2 July 2023

阿佐山(南峰)(Asayama 1218mh)同形山(東ドーゲン)とも呼ばれる.

寄稿は山根さんです。

  2023625日(日曜日)今日は夏至から4日目、梅雨の最中である。

 目指す山は、広島県北広島町芸北と島根県邑南町瑞穂の県境に鎮座する、西中国山地の盟主、阿佐山(1218)と、その北方の峰である西ドーゲン(1217)である。ちなみに阿佐山は東ドーゲンとも、南峰とも呼ばれ、ややこしい。

往路は、中国自動車道加計スマートICを下り、国道186号線を細見まで北上、そこから、さらに大暮川沿いの細見大塚林道を北々東へ走った。

95分。林道を跨ぐ陸橋(深山大橋)のたもとに駐車し、登山開始。曇り空だが、どうやら持ちそうである。

大暮川渓流沿いを進むと、すぐにツガの木が聳える尾関神社がある。


ぜんまい

 出発から15分後、大暮川に架かる阿佐山橋を渡って登山口に至る。

阿佐山登山口の看板
 
山頂まで3.9㌔とある。おそらく標高は820㍍位だろうか?標高差約400㍍を登ることになる。
ちょっと渡るには こわーい 橋

道端のササユリ?が、我々を歓迎。

黙々と林の中を進む一行。

 1035分、思いのほか早く二十丁峠に着く。

二十丁峠に差し掛かる

 左()に阿佐山、右()に毛無山(1082)の標識。地図を読むと、標高は1030㍍位か。
  辺りは、檜の多い雑木林から落葉広葉樹林に替わり、ブナやナラを中心にヤマボウシ・ナツツバキ・シャラなどが目立つ。カエデの類いは少ないように感じた。

辺りは、落葉広葉樹林に替わる

ヤマボシ・ナツツバキ・シャラなどが目立つ

 依然、眺望は無く、目的の山はその姿を見せない。只、山塊の大きさと深さを足下に感じさせるのみである。

1120分、山頂に到着。目的の定かで無い頑丈な造りの小屋とアンテナが共に建っている。

この小屋の中には何が・・・?

登山口からの所要時間1時間55分。木に下げられた阿佐山1218.3㍍の標識と一等三角点の石柱があった。

阿佐山、山頂に到着

 一転、二十丁峠付近にはいなかった羽虫が、気になりだした。

スキー場ふもとへの案内板に従い、北に向かって下る。目指すは次の目的地の西ドーゲン(北峰)1217㍍である。

 初めは、なだらかな下りを楽しんでいたが、徐々にきつくなる勾配に、折角稼いだ標高を失う、と惜しんでいる間もなく、1145分、MTB(鞍部)の標識。おおよそ100㍍は下ったのか?再び、上りに挑む。

MTBの標識
 ブナの木肌に蝉の抜け殻を見つける。急な坂道を上ること10分強、藪の向こうに、ゲレンデに建つ展望台を発見。山道から見えた唯一の眺望?である。

蝉の抜け殻を発見

 山頂を目前にし、巨石を廻る山道を倒木が行く手を遮る。藪漕ぎして進むと、右手にモダンなガラス張りの建物が見える。

右手にモダンなガラス張りの建物

125分、瑞穂ハイランドスキー場に出る。北に向かって降りるリフトの終点駅で昼食を摂ることにする。頭の周りを羽虫が覆う。うっとうしさに閉口しつつも、しっかりと食す。

瑞穂ハイランドスキー場

 昼食後、南に下るゲレンデを少し歩き、上りの山道から垣間見えた展望台に上る。曇り空の視界不良の中、右から阿佐山(南峰)・広島市内方面・畳山(1029)・四国山地・

ゲレンデに建つ展望台

大朝町のパノラマ図を確認。

展望台パノラマ図

最初に上って来た、阿佐山(南峰)1218mh

 1250分過ぎ、まとわりつく羽虫をタオルで払いながら下山を始める。

1315分南峰へ。6人で記念の集合写真を撮る。

一等三角点の石柱の前で記念撮影

 1354分二十丁峠。

 1445分登山口。そして1459分深山陸橋に戻る。約5時間の歩行。なにより恙なく登り終えたことに感謝。

復路は、県道40号線、国道433号線を通り、豊平を経由、広島北から高速道にのり無事に帰還。今回もイイ山登りだった。