Saturday, 19 October 2019

牛頭山(Ushizuyama) 689m

2019年10月13

本日は道後山に行く予定でしたが、高速道路から庄原インターを経て、道後山の登り口の駐車場に到着したところ、台風19号の影響で、頭上には日本海からの寒い北風に雨交じりの雲が押し寄せてきており、この天気ではとても、山頂で景色を楽しみながら弁当を味わえるお天気ではないと判断。幸い、広島南部の天気は晴れ間もあり風も穏やかそうな予報なので、来た道を引き返すことにする。kさんのお勧めで、高速道路で広島市内へ引き返し、広島北インターをおりて、広島市安佐北区広島市青少年野外活動センター・こども村の背後にある「牛頭山」へ急遽、変更。
牛頭山(東峰)
 こども村に着いたのが12時半ころ。ちょうど、青少年野外活動の開始日の行事などがあり、多くの人々で混雑し、駐車場も満杯でその最中に入り込んだ形。
ここの牛頭山は、地形図をみると、西側の峰と東側の峰の二つの峰があり、山の形が牛の頭の二つのコブの形態に似ており、センターの敷地から山を仰ぎ見て牛頭山と名がついたのかな?
駐車場から、センターの建物を右に見ながら細い道を進むと、左手に農園をみながらその先を進むと、羊の鳴き声がする。牧場がある。それを過ぎてその先、道をはさんで大きな水槽が見える。その水槽の近くに、牛頭山の登り口の看板があり、その前の草むらで、遅い昼食タイムとなる。
 今日は、参加者が男性3人女性5人の8人、男性にとってはラッキーな日で、普段よりやや多めの食後のデザートにあずかる。
水槽の右横に登山口の看板
登り始めたのが一時過ぎ、牛頭山入り口の看板を見ながら、杉や檜の林に分け入る。山道を左へ入り、しばらく行くと下り坂になる。左に開けた方には畑と民家が見え、道は枯れた谷筋に沿った山道に突き当たる。右に曲がって登りとなる。この道は二つの峰の鞍部に向かう道で、このコースには急登坂が待っているそうだ。道の右手には椎茸の原木と思える薪が沢山並んでいた。茸の収穫の後だろうか茸らしいものは見えない?
しいたけ園
山道は細くなり、岩とか木の根っこが、ところどころに露出し、段々傾斜がきつくなる。しばらく行くと、手で握ったらちょうど適当の太めのロープが約十数mの長さで張られ、その支えで坂道を滑らないように登れる。ロープの先のその上方にも、さらに別のロープが連なっており、約10m~15m間隔で木の幹や根っこに繋いである。それがリレー式で鞍部までズット続いている。いよいよ急登坂に差し掛かる。このロープはありがたい。ロープなしでこの山道を登るには、急坂でちょっと滑りやすい。
ロープを伝わって一歩づつ
 Mさんの奥さんは、今日の山登りは、「道後山のなだらかな山道をのんびり散策」を期待しておられたようで、「こういう想定ではなかった!」と、ぼやきながら太いロープをたぐり寄せ、結構、楽しそう?に登っておられた。しばらくはロープを伝って、その急登をあえぎながら登っているうちに、鞍部までたどり着く、そこから右の方へ、西の峰をめざして尾根道を進む。
 嘗てここに山城があり、廓や、出丸の跡などがあったことを示す簡単な看板がある。昔は、このあたりで戦があれば見張りをしていたようだ。当時の人は戦があると山に駆け上って敵の情勢などを探り、また、戦で応戦するため山に分け入るなど、なにかと大変だった時代のようだ。現代の我々はここを登るだけでも、大いに息が切れ、いかにも大仕事をしたように思うぐらいで、家に帰って、ビールを飲んで、適度に疲れをほぐすことができる。平和な時代はありがたい。
東第一出丸跡
しばらく登っていくと、やがて、青空が大きく見えてきて、牛頭山頂上の平らな広場に出る。見晴らしが素晴らしい。東、西と宮島の弥山も遠くに見える。ここで、本日の登頂記念写真をパチリ。
参加者は8名

 近くの看板にはいろいろ周りの山の説明をしてあるが、色あせて分かりにくい。幸い、天気が良くなって、十分周りの景色を堪能。以前登った堂床山などたくさんの山々が見えて、満足、満足。
牛頭山(西峰)山頂からの眺め
 下山はもと来た同じ道を再度、連なるロープにぶらさがりながら降りる。しいたけ園をぬけて、こども村の羊の牧場ときれいなコスモスなどの花畑を左に見て、さらにその向こうに牛頭山の東峰を見ながら、帰路につく。
コスモスの向こうに牛頭山(東峰)
 登った高さはこども村から登れたので、登り約250mぐらいだが、往復コースでわかりやすい行程だった。また、急登もあり、ロープもあり、お城址や眺めも良く、大変、面白かった。下山は4時を過ぎていたが、ちょうどよい時間となった。道後山の期待と同じぐらいの面白さで、ちょうど良い手ごろな山に登ることができた。この山を勧めていただいた、Kさんに感謝。