Tuesday, 31 January 2017

宮島の弥山(535m)へ登り初め

1月22日 
2017年の初登山は恒例により正月の初詣を兼ねて、宮島弥山への登山です。
登る前に、先ず、厳島神社に参拝し、今年の安全登山とご利益を念じ、お賽銭を捧げる。


皆で、鳥居をバックに一枚。
厳島神社の境内を出て、大聖院寺へ。

鳥居をバックに

この、お寺は国内外に知れ渡り、なかなか由緒あるお寺だと聞いている。皇室や中国はチベットのラマ教とも縁があるとのこと。

今年の我々干支の吉凶を占い、サービスの薬草茶を頂く。寺の雰囲気は素晴らしい。

弥山への登山コースには、主なコースとして、三つのコースが案内されている。紅葉谷から出発する紅葉谷コース、水族館の近くの大元公園から出発する大元コース、そして、大聖院のお寺の門前から出発する大聖院コースがある。

厳島神社境内は、国内、国外の観光客や参拝客で賑わう



本日はこの大聖院コース。
途中、白滝神社を、お詣りしていく。
大きな岩の間から、一丈の滝が見える。近年、大雨による土石流で、周辺の岩肌が大きくむき出しており、スケールの大きい災害だったことがわかる。大きな岩の表面には斜めに紫がかった大きな縞模様が見え、まるで着物の柄のようだ。


右階段のうえに白滝神社の屋代
この谷間、土石流の跡が生々しかったが、大規模な修理がほどこされ、砂防ダムがしっかりと作られ、その脇を登山道が整備され、かなりのぼりやすい。


延々と登り階段が続く。見晴らしの良い東屋風の休憩所まで約30分、丁度良いところにある。

最初は寒さのせいで、ブクブクと着こんでいたメンバーも、上着を脱ぎだす。

ばらく進むと、道のところどころ、先日らいの雪の固まりがあり、滑りやすいところもあり、恐る恐る、滑らないように注意して進む。
弥山は海抜535m、だんだんと高度があがり、頂上に近くになるに従い、急登になる。着でも、汗をかく。海から直に登る計算。神社から大聖院まではなだらかな坂だが、最近は何人かは高度計持参、今どのくらいかは、すぐ計測できるが、

仁王門

高さを知ると、「頂上はまだか!」といった気分になるので、高度計を見るのは、ほどほどにする

。登山道わきには、頂上までの石柱の道標に、漢数字で〇〇丁と彫ってあり、麓からの距離計のかわりとなる。この石柱は丁石(正しくは町石、チョウイシとも読む)、一丁は百m余り、ちなみに弥山山頂は二十四丁なので、下から2.4km。平地を進むのと分けが違う。

 急登の坂を登り切ったら、山路が交錯した小さな広場に出る。案内板があり、左へは仁王門、御山神社、霊火堂、弥山へ、右へは、駒ヶ林、大元コースの下りへ、そして正面は奥の院に向かう、それぞれの山道を図した大きな案内板がある。

御山神社の境内

我々は、そこからすぐ左の階段を登り、仁王門へ到達、少し休んで、その先5分ぐらい登ると、霊火堂、弥山へ至る道から少しななめ右の分かれ道に赤い鳥居が見え、その道を進むと、右側に大竹市の海岸べリが見え、そのまま進むと、そこは御山神社。

境内の垣根から、瀬戸内海の島々が良く見える。お賽銭を挙げて無事息災を祈る。

そこから、神社の左の細い山道をちょっと登ると、弥山本堂と霊火堂のある広場へ出る。そこで、我々がお世話になった会社の珍しい方と遭遇。今年は、良いことがありそうだ。

霊火堂の右の階段を登り、本日の主目的の三鬼堂に到着。
三鬼さんに、今年一年の明日山会のメンバーの無事息災と安全登山の御祈祷をお願いする。ほら貝の大音量と共に、ありがたいお祓いを受け、お守り札、御神酒、菓子の入った袋を頂く。
弥山山頂の巨石群(展望台の正面向かいにある)


三鬼さんのお詣りをすませ、弥山山頂に進む、普賢堂、文殊堂、くぐり岩を過ぎ、岩の間から山頂へ登りきると、山頂に到達。

山頂には、最近、NHKのテレビ番組の「ブラタモリ」で、弥山山頂が紹介された、巨大な岩石が鎮座。花崗岩の節理によって、岩の割れ目ができ、今の形になったとか。

私も、海外の知人をそこへ案内したとき、誰がどうやって運んだのかという質問をされたことがある。

弥山展望台

山頂の展望台には、沢山の観光客と登山客。当日は風が強く、空気も冷たいのでよく冷えたので、滞在時間は短いようだ。
二階の板張の座で、風の無いところを探して、震えながら弁当のおにぎり食べる。
ダウンの防寒ジャケットを着こんだ。

ひどく寒かったが、下山で身体もすぐ温もり寒さも解消。弥山は、登りにはどちらかといえば寒い季節がよい。

正月、初めの行事である弥山登山を果たし、気分的には上々。今年の良き門出となった。