今月の執筆と写真提供は香口さんからです
今日は紅葉の高岳・聖山を歩くコース。まだ歩いた事のない山に向かうのは旅に出る心境で心もはずむ。
朝霧の中、五日市ICより高速道に入り戸河内ICで下り191号線を益田方面に走り、深入山を少し過ぎ左折し樽床ダムPに向う。
西中国山地国定公園 聖湖 |
朝霧の中、五日市ICより高速道に入り戸河内ICで下り191号線を益田方面に走り、深入山を少し過ぎ左折し樽床ダムPに向う。
駐車場からすぐの分岐で聖山登山道を横目に直進し、高岳登山口に向う。赤い色は無いがミズナラ等の紅葉が気持良い。登山口近くの橋から赤い漆の木か赤い紅葉もあったのでハパチリ。
ミズナラの林を歩いていると根元にアンプルみたいなのが沢山刺してあり何かと思えばナラ枯れ防止のための処置とのこと。昔は薪として切っていたので常に新しいナラが育っていてこんな病気聞いたことがなかったのに・・。
下の方は植林された林、その次がナラ林、上の方はブナ林と結構はっきりと植生が変る。しかし登りばかりで楽しむ余裕あまりなし。
高岳の頂上からは東に裾野を広げた臥龍山、独立峰で双耳峰の深入山、南には聖山がありその奥に恐羅漢山・十方山がどっしりと構え右に見えるのは島根県の岩倉山だろう。
生憎の曇り空で紅葉が黒っぽく見えるが時たま陽射しが当るとブナ・ナラの広葉樹の黄色が綺麗だ。
中本氏は女性も居るので高岳往復を考えていたようだが、聖山から来た女性のパーティの人が景色はあまり見えないが尾根道は気持ち良いですよとの言葉に女性も行って見ようとのことになり、冷たい風の中昼食を取り聖山へと向う。
聖山へは尾根道のアップダウンを繰り返すが、休んでは登る感じで私的には楽だったが、人によってはせっかく登ったのに又下りて気持ち的にしんどかったとの声もある。振り返れば高岳が遠くに見える。聖山の頂上からは回りの景色楽しめず。
バイクの団体が紅葉の山道に現れ、びっくり・・ |
山道には、秋の漂い |
出発点近くに銅像があり何かと見ると、明治期貧しい村を何とかしようと立ち上がり、70町歩余の山林を基本財産とし村民を社員とする社団法人西樽床報徳社を作り、皆で道を整備・修理したり学校や共同作業所の施設を整えたりし、戦後の食料難で自給をする必要を感じ10町歩の田畑を開墾していたが道半ばで樽床ダムを作る話が持ち上がり、反対するも国策にはかなわず全て転居することになったそうだ。
この銅像は発起人の後藤吾妻氏の像で、そこで社員として働いた社員とそこに住んでいた人達が居た証としてその像の下に名前を刻んで後世に伝える検証碑だった。美しい光景の中にこんな話しがあったなんて知らなかったなー。
コム8:00出発、高岳(1054.3m)11:10、聖山(1113.2m)13:30、コム16:30到着で今回も計画書通りの山歩きとなる。次回は井口島の観音山、楽しみですねぇー。後藤吾妻氏の銅像 |
この銅像は発起人の後藤吾妻氏の像で、そこで社員として働いた社員とそこに住んでいた人達が居た証としてその像の下に名前を刻んで後世に伝える検証碑だった。美しい光景の中にこんな話しがあったなんて知らなかったなー。