Tuesday 9 August 2016

天狗石山

                                                              今回は中本さんの寄稿です
2016.7.31 天狗石山(1,191.8m)  

急登を過ぎて、なだらかな稜線の草原には、天狗石山

今日の山は、北広島町と浜田市の北広島町と浜田市の県境に位置する天狗石山です。

ネットでチェックするとオオヤマレンゲなど6月の登山記録が目立ち、登山ガイドにも紅葉、新緑の時期がよいとあります。しかし、今日は731日、紅葉でも新緑でもありません。
来尾峠の登山口 
クマよけの鈴をしっかり用意し、大展望だけを期待して瑞穂ICから登山口の来尾峠に向かいました。参加者は8(6、女2)
登山口に着くといきなり数匹の虻の出迎えを受けました。
先客の車が1台。曇りで、時折日差しがあるといった天候。準備運動をし、虫除けスプレーを振りかけて出発です。

ヒノキの林を抜けるとすぐ直線の坂になります。かなりの急登で滑りやすい。今はまだいいが、雨でも降れば難儀しそうです。
なんだ坂、こんな坂をエッチラ、オッチラ・・・ブーンと虻がつきまとう!
午後は夕立の予報も出ており下りが不安になってきました。
15分ほど頑張ると上が明るくなり、坂が緩やかになりました。


鳥の鳴き声もなく、聞こえるのはかん高い鈴の音とうるさく付きまとう虻の羽音だけ。虻は、下山するまで私達にまとわりつきました。風が全くないのでとても暑い。
林のトンネルの中をユックリと歩く

樹木が低くなり、笹原が広がるようになると右手に高杉山や才乙の集落が見えてきます。

岩の上で食事をしている男性がいました。登山口にあった車の人かもしれません。結局、今日の天狗石山で会ったのはこの男性だけでした。

気持ちのいい草原を進んでいくと目指す天狗石山の山頂が現れるのですが、この時点ではガスに覆われていてかすかに見える程度でした。


高杉山の方向は見えるのですが反対側はほとんど見えません。
門松を重ねたようなトンネルをくぐると、高杉山との分岐

登山道の門のように見える山形の松の木の下をくぐって進むと、高杉山との分岐があります。ここを直進すると樹林帯に入り、静かなミズナラやブナの林の中を気持ちよく歩きます。
この辺の林の木々はやや背が低い、冬場の雪が多いせいか?
山頂が近くなると次々に巨岩が現れ、さてどれが天狗石なのだろうかと眺めてみてもよくわかりません。
天狗石! この上に木組みの展望台がある
この巨岩の脇を通って左折すると展望台のある天狗石山山頂に着きました。


木組みの展望台のある山頂で、パチリ、ガスがかかって視界0!
岩の上に立って見渡してみましたが、ガスがかかってほとんど何も見えませんでした。ただ、岩の下に深い緑色の気になる木を見つけ、密かにひょっとしてあれがオオヤマレンゲではないか?と思ったのですが、私にはその方面の知識はほとんど無いのです。


楽しい弁当タイム、来月の日程や9月に予定している剣山・石鎚山の話などをした後、下山にかかります。


帰りの稜線の展望地からふりかえると、登ってきた天狗石山が見送りしてくれる
帰りの展望地からは、登山時に見えなかった天狗石山山頂の姿がはっきりと見えました。
この花は?植物博士に聞いてみよう!

上りで大汗をかいた直急登も尻餅をつくことなく下ることができ、心配した夕立にも合わず予定通り来尾峠へ下山しました。
撫子?


あの赤い実のなるアレです。
帰りに立ち寄った芸北温泉の湯が、汗と、(期待していた大展望がかなわず)ややくすぶった気持ちを洗い流してくれ、今日もまた楽しい山行になりました。